インドネシア食用油工場向け4,560kWコージェネレーションシステムを受注

2007年07月30日


 川崎重工は、東南・南アジアのガスタービン販売・サービス拠点Kawasaki Gas Turbine Asia(カワサキ・ガスタービン・アジア、マレーシア・クアラルンプール)を通じて、現地エンジニアリング会社PT Euroasiatic(ユーロアジアティック)と共同で、インドネシア・ジャカルタ近郊の食用油会社PT Darmex Oil&Fats (通称ダーメツクス)のBekasi(ブカシ)工場向け4,560KWガスタービンコージェネレーションシステムを受注しました。

今回受注したシステムは、自社開発のカワサキガスタービン「M7A-01」を主機とする天然ガス焚き(非常時は液体燃料へ切り替え可能)のガスタービン発電設備と排熱回収ボイラで構成されます。このシステムにより発生する電力と蒸気は、工場内の生産設備に全量供給され、同工場のエネルギーコストの改善、電力の安定供給に寄与することになります。
なお、本システムは、当社がガスタービン発電設備の供給、PT Euroasiaticがボイラや補機類一式の調達と現地工事を担当し、2008年2月に完成する予定です。

昨今の世界的な原油高およびインドネシアでの電力事情の不安定化などにより、インドネシアでは天然ガスパイプラインの敷設が進んでいる都市部や工業地帯を中心に、ガス燃料を用いた自家発電設備の導入が進んでおり、今後もガスタービンコージェネレーションシステムの需要が増加することが期待されています。

当社のインドネシア向けコージェネレーションシステムは、1994年に納入した3,000kW級を皮切りに、これまでに合計18台のカワサキガスタービンを納入しています。今回受注したシステムの核となるガスタービン「M7A」シリーズは当社の主力機種であり、2004年から2006年にかけてインドネシア向けに相次いで受注しており、今回は8件目の受注実績になります。
今回のコージェネレーションシステムの受注は、ガスタービンコージェネレーションシステムの優れた環境性能やライフサイクルコストはもとより、当社の高い技術力とインドネシアにおける過去の納入実績、引渡し後のサポート体制等が総合的に高く評価されたものです。

本件の受注を機に、当社は東南・南アジア地域のガスタービン営業・サービス拠点 Kawasaki Gas Turbine Asiaを通じて同地域でのさらなるコージェネレーションシステムの市場開拓を強化します。また、東南・南アジアほか、米州、欧州、日本を含むアジア極東地域においても現地販売拠点を活用し、世界4極体制により事業を積極的に展開していきます。