韓国向けガスタービン発電装置を相次いで受注(カワサキマシンシステムズ)

2007年06月18日

 


 

  川崎重工グループのカワサキマシンシステムズは、三星テックウィン社(韓国)より、韓国の2病院のコージェネレーションシステムに用いられるガスタービン発電装置を相次いで受注しました。

今回受注したガスタービン発電装置は、三星医療院向けが2,845kWx1基、江南聖母病院向けが2,900kWx1基および1,500kWx1基です。
三星医療院は、ソウル市江南区にあるベッド数が約1,200床の三星グループの総合病院です。本コージェネレーションシステムは、カワサキガスタービン「M1T-13D」を原動機とする天然ガス焚きのガスタービン発電装置と排熱回収ボイラで構成され、同病院に2,845kWの電力と毎時9トンの蒸気を供給します。なお、当社が韓国において、天然ガスを燃料とするコージェネレーションシステム用ガスタービン発電装置を受注したのは本件が初めてです。
江南聖母病院は、ソウル市瑞草区にあるカトリック大学に併設されているベッド数が約800床の病院です。同病院では、新たに1,200床の病棟および研究センターが建設される計画であり、今回受注したシステムは主に新施設向けに電力等の供給することを目的として導入されます。本システムは、2,900kWは「M1T―13A」、1,500kWは「M1A-13A」を原動機とする天然ガス焚きのガスタービン発電装置と排熱回収ボイラで構成され、病院施設内に4,400kWの電力と毎時13.5トンの蒸気を供給するほか、非常用発電設備としての役割も担っています。なお、同病院向けには新しく建設される病棟向けに3,600kWの非常用発電設備1基も受注しています。
なお、これらのシステムは、当社が三星テックウィン社と共同でシステムの提案を行い、当社がガスタービン発電装置の供給、三星テックウィン社は周辺機器の調達および現地施工工事を担当し、三星医療院向けが2007年7月、江南聖母病院は12月に完成する予定です。

今回のコージェネレーションシステムの連続受注は、カワサキガスタービンの優れた環境性能やライフサイクルコストはもとより、川崎重工グループの高い技術力と納入実績、さらに当社と三星テックウィン社による、エネルギーの高効率利用および省エネのためのコージェネレーションシステム導入に向けての技術支援や経済性評価支援等が総合的に評価されたものです。

昨今の世界的な原油高および環境・エネルギー問題に対する意識の高まりから、韓国では都市部を中心に、ガス燃料を用いた自家発電設備が導入されつつあり、今後ガスタービンコージェネレーションシステム需要が増加することが期待されています。今回の受注を機に、今後拡大が期待される韓国市場におけるコージェネレーションシステムの拡販に注力していきます。