ニューヨーク市交通局向け新型地下鉄電車の初編成を納入
2006年11月15日
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| 川崎重工は、当社の米国現地法人Kawasaki Rail Car, Inc.（KRC:ニューヨーク州ヨンカース市）を通じて、ニューヨーク市交通局（NYCT:New York City Transit）向け、R160地下鉄電車の初編成を納入しました。 今回納入した地下鉄電車は、2002年10月にアルストム社（仏）と共同で受注したベース契約660両の内、当社製作分260両の第1編成10両です。本件において当社は、R160車両製作のほか、現行車両であるR143の技術提供とあわせR160のエンジニアリングリーダーとして本プロジェクトを遂行するとともに、当社製作分とアルストム社製作分の全車両の台車を製造します。なお、本件にはオプション1（620両）とオプション2（420両）が付随しており、両オプションが発効された場合には当社が420両の製作を担当する予定です。 R160地下鉄電車は、制御や空調、ドア開閉装置、放送装置など究極の安全性や快適性を追求した車両です。納入した地下鉄電車は試作車であることから、兵庫工場で製作から試験までを行いましたが、今後量産車においては、車両構体製作を米国ネブラスカ州リンカーン工場で、また機器取付けと最終組立、試験をニューヨーク州ヨンカース工場でそれぞれ行い、米国内で唯一の当社による大量一貫生産がいよいよ本格化することになります。なお、ベース契約の量産車は2008年に完納し、オプション1については2008年～2009年、オプション2が2009年～2010年に納入する予定です。 当社は、NYCT向けでは1985年にR62地下鉄電車325両を納入して以来、累計1,625両の受注納入実績を持ち、オプションを含めたこのR160地下鉄電車の納入が完了すると、NYCT向け地下鉄車両では累計2,000両を超える納入実績となり、ボンバルディア社（加）を超えて、当社が最も多くの両数を納入することになります。 当社は、海外向け鉄道車両ではニューヨーク地下鉄電車以外にも、米国のボストン、ニューヨーク、ワシントン近郊向け二階建て客車をはじめシンガポールや台北などの地下鉄電車など、すでに3,500両以上の鉄道車両を納入しています。今後も当社は、海外市場での鉄道車両事業を積極的に展開していきます。 なお、今回納入した車両の概要は次の通りです。
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