韓国・霊興発電所向け炉底灰処理プラントを受注(カワサキプラントシステムズ)

2006年05月23日

  川崎重工は、韓国の大手灰処理メーカーである、ハラ・エネルギー・アンド・エンバイロメント社より炉底灰処理プラントを2基受注しました。今回当社が受注したのは、韓国南東発電が建設中の霊興発電所3号、4号石炭焚ボイラ(870MW × 2基)用の設備です。
当社は、設計、主要機器の供給および据付、試運転技師派遣を行い、主要機器は2007年初めから順次納入する予定です。

今回受注した炉底灰処理プラントには、乾式クリンカコンベヤ処理方式を採用しており、特長は次のとおりです。
1) 炉底灰を、冷却水を使用せず空気で冷却するので、環境対策が容易であり、設備の構成が簡素化できます。
  2) 炉底灰は乾いた状態で排出されるので、粉砕して有効利用が可能です。

当社はこれまでに韓国向けに、2004年には韓国西部発電の秦安発電所7号、8号石炭焚ボイラ(500MW × 2基)、2005年には韓国南部発電の河東発電所7号、8号石炭焚ボイラ(500MW × 2基)向けに炉底灰処理プラントをそれぞれ2基受注しています。今回の受注は、これらに続く3件目となり、当社の実績と技術力が高く評価されました。

また当社は、微粉炭ボイラや流動床ボイラ、COM*焚ボイラなど、あらゆるタイプのボイラに対応した灰処理技術をもち、日本の事業用石炭火力発電所向けに約80%のシェアを有しています。
韓国では近年大型石炭火力発電所の建設が相次いで着工されています。当社は、実績と技術力をベースに、韓国はもとより、アジア市場において営業活動に注力していきます。

*COM : Coal Oil Mixture、石炭と重油の混合燃料。