川崎重工グループの除雪機械を「除雪機械展示会」に出展

2006年01月30日

 

川崎重工は、2月2、3日に新潟県上越市で開催される「ゆきみらい2006 in 上越」における「除雪機械展示会」〔主催:(社)日本建設機械化協会、会場:リージョンプラザ上越〕に、関係会社の(株)日本除雪機製作所(本社:札幌市手稲区)と共同で、川崎重工グループとして除雪機械を出展します。

今回出展する除雪機械は、当社からは新開発のロータリ除雪装置を備えたロータリ除雪ドーザ「AUTHENT 50ZV」、日本除雪機製作所からはロータリ除雪車「KBR102型」、小型凍結防止剤散布車「MV81型」、定置式散布装置です。出展機種の特長は次のとおりです。

1.ロータリ除雪ドーザ「AUTHENT 50ZV」
新開発のロータリ除雪装置「NRT3」を備えた除雪ドーザです。国土交通省が2003年10月から施行した建設機械の排出ガス規制「排出ガス第2次基準値」をクリアしたエンジンを搭載するとともに、市街地での作業に不可欠な「低騒音基準値」をクリアするなど、環境への配慮とあわせて、作業性や整備性、オペレータの居住性の向上を実現しています。ロータリ除雪装置「NRT3」は、日本除雪機製作所が除雪ドーザ「AUTHENT 50ZV」および「60ZV」用に新設計したロータリ除雪装置で、特長は次の通りです。

    ・65kWのディーゼルエンジンを搭載
    ・動力系統はHST駆動を採用
    ・雪質や雪量に応じて、オーガやブロアのスピードをコントロール
    ・オーガの逆転が可能

2.ロータリ除雪車「KBR102型」
歩道や市街地の狭隘道路除雪用に開発された、世界で唯一の6輪駆動方式の小型除雪車です。ロータリ除雪装置と除雪ブレードからなる2種類の除雪装置を装着でき、ワンタッチカプラーにより5分間で交換が可能です。除雪ブレードを装着した場合、6輪駆動の強力な牽引力を生かした高速除雪が可能であり、1台でロータリ除雪作業とブレード排雪作業の両方をこなす、人気上昇中の便利なマシンです。また、夏季には草刈装置を装着して路肩草刈作業にも活躍しており、通年で有効活用することができます。

3.小型凍結防止剤散布車「MV81型」(ロータリ除雪装置付)
車両幅1,500mmと小型のため、歩道上での除雪が可能であり、ロータリ除雪装置、散布装置、除雪プラウなど除雪に関わるあらゆるアタッチメントが装着できる万能除雪車です。また、夏期用アタッチメントとして草刈、散水、清掃装置の装備が可能であり、年間を通じて活用することができます。

4.定置式凍結防止剤散布装置「FST500型」
冬季路面凍結対策として、最適時散布、適量散布を可能にする定置式の路面凍結防止システムです。路面に設置したディスク状の散布ノズルから凍結防止剤を放射状に散布する方式であり、設置コストおよびランニングコストが安価で、さらに散布区間の延長・拡張が容易な低コストの凍結防止装置です。

当社は、1961年からホイールローダを生産しており、そのノウハウをもとに各種専用アタッチメントを開発し、除雪ドーザを製造・販売しています。また、日本除雪機製作所は、1962年に日本初の除雪機械専門メーカーとして創業して以来、ロータリ除雪車を中心とした数々の信頼ある除雪機を開発し、北国での快適な暮らしを提供してきた当社関係会社です。当社と日本除雪機製作所は、新機種の開発、製造、販売でさまざまな協力を行っており、今後とも川崎重工グループとして除雪機械事業を展開していきます。