韓国の油圧機器子会社で舶用舵取機工場が完成(カワサキプレシジョンマシナリ)

2005年11月07日

 

 

川崎重工グループのカワサキプレシジョンマシナリ(KPM)は、韓国における油圧機器の製造・販売・アフターサービス拠点である当社出資子会社Flutek(フルテック)社にて舶用舵取機の新工場を完成しました。

当社は以前より、韓国での舶用舵取機事業を技術提携先である東明重工業(韓国昌原市)を通じて展開していましたが、2005年6月に東明重工業との技術提携を解消したのを機に、あらたにフルテック社に舶用事業部門を新設し、現在事業移管を進めています。韓国では、世界的な新造船建造需要に支えられ、今後も舶用舵取機の需要が堅調に推移するものと見込まれています。今回完成した新工場は、世界一の新造船建造量を抱える韓国の造船所向けに、当社のあらたな舶用生産拠点として大きな役割を果たす工場となります。

新工場「宜寧(ウーリョン)工場」は、昌原市の北西約60kmの工業団地に新設した、敷地9,900m2、工場建屋3,600m2の面積を有する舶用専門工場です。完成した新工場は、生産効率を高めるために工場内のレイアウトを最適化した最新鋭の工場で、大型舶用舵取機年間150台以上の生産能力を有しています。

当社は、2000年6月に韓国向け油圧機器事業強化のため、フルテック社と当社製油圧機器のアフターサービス協定を結び、翌2001年7月には当社製油圧ポンプ「K3V」に関する技術提携契約を締結しました。また当社は、2003年4月には同社株式を取得するとともに増資を実施、過半数を出資する当社子会社として、韓国における油圧機器の製造・販売・アフターサービス事業を展開しています。

今後とも当社は、今回完成した新工場を西神戸本社工場に次ぐ第二の舶用生産拠点と位置付け、当社のグローバルな製造・販売・調達・アフターサービス拠点の機動的な活用で、全体的なCS(顧客満足)向上策を進め、油圧総合事業の拡大を図ります。

□宜寧工場の概要

(1)所在地: 韓国 慶南 宜寧郡 鳳樹面 森佳里79‐2番地
(2)生産品目: 舵取機、他油圧装置
(3)生産能力: 150台/年
(4)建屋面積: 3,600m2
(5)従業員数: 約20人