大容量処理に対応する2軸式せん断破砕機「マルチロータDuo」を新発売(アーステクニカ)

2005年05月18日

株式会社アーステクニカは、ダブルロータ(2軸式)を採用し大容量処理に対応できるコンパクトな新型せん断破砕機「マルチロータDuo」を8月に新発売します。

当社のせん断破砕機は、シングルロータタイプ(1軸式)の「マルチロータMAX」と小容量対応型「マルチロータMINI」をラインアップしています。今回開発した「マルチロータDuo」は、2次破砕機専用機種として、「マルチロータMAX」の信頼性の高いロータ構造を継承しながら2軸構造とし処理能力を高めるとともに、噛み込み構造の改善などによりコンパクト化とランニングコストの低減を実現しました。

「マルチロータDuo」の特長は次の通りです。

1: 1台で大容量処理が可能
シングルロータタイプ「マルチロータMAX」の特長である信頼性の高いロータ構造を踏襲した上で、ロータ数を1本から2本へ増やし、さらに破砕部分の構造を改良して回転数を高めることにより、「マルチロータMAX」の3~5倍程度の処理能力を発揮できます。

2: 設置スペースの縮小、低コストを実現
従来、大容量処理には「マルチロータMAX」を複数台設置せざるを得ませんでしたが、「マルチロータDuo」は「マルチロータMAX」の3~5倍程度の処理能力をもつことから、設置台数を減らすことができます。その結果、投入コンベヤや電気配線等の付帯設備・工事を少なくすることが可能となり、低コストを実現できます。

3: コンパクトなボディ
「マルチロータMAX」は、廃棄物供給のためのプッシャー構造を備えていますが、「マルチロータDuo」は、噛み込み性の改善によりプッシャーが不要となるので、コンパクトになり、省スペースでの設置が可能です。

4: 設置環境の改善
「マルチロータDuo」は密閉構造のため、破砕室からの落粉がなく、設置場所の環境を良好に保てます。

5: 省動力化を実現
噛み込み構造の改善により、高効率の破砕を行うことができます。また、プッシャレス構造もあいまって、従来から70~80%の省電力化を実現し、ランニングコストの低減を行うことができます。


当社製「マルチロータMAX」は、1994年の初号機から現在に至るまで約60台もの豊富な納入実績があります。2004年にはコンパクトタイプの「マルチロータMINI」を開発、さらに今回大容量処理対応機「マルチロータDuo」を新開発し、マルチロータ・シリーズのラインアップを充実させ、幅広いニーズに対応することが可能となります。

当社は、本製品の開発を機に、今後も顧客の幅広いニーズに対応できる体制をより強化し、廃棄物処理のパイオニアとして破砕・選別をキーワードに資源循環型社会システムの構築に貢献してまいります。

なお、当社は、「2005NEW環境展」(5月24~27日、東京ビッグサイト)において、「マルチロータDuo」のパネル展示を行うほか、水処理不要の廃プラスチック用洗浄機「乾式洗浄機」および選別機「エコスクリーン」、廃プラスチック材質選別機「マルチソータ」などの実機を展示します。