高い走行性能と低騒音・低排出ガスレベルを両立させた4ストロークエンジン搭載の「ジェットスキー STX-12F」をモデルチェンジ

2004年12月27日

ジェットスキー STX-12F
ジェットスキー STX-12F

川崎重工は、高い走行性能と低騒音・低排出ガスレベルを両立させた、4ストロークエンジン搭載の「ジェットスキー STX-12F」をモデルチェンジし、2005年2月1日より全国一斉に発売します。

今回発売する2005年モデル「ジェットスキー STX-12F」は、2003年3月に発売したKawasaki初の4ストロークエンジン搭載の「ジェットスキー」ウォータークラフトをベースに、スタイリングを一新しました。さらに最高速を約60%に制限するSLO(Smart Learning Operation)モードを追加しました。初心者の方は操船に慣れるまでSLOモードで走行することができます。

本機種は、世界最高水準の性能を持つモーターサイクル「Ninja ZX-12R」用エンジンのコンセプトおよびテクノロジーを駆使して開発された「ジェットスキー」ウォータークラフト専用4ストロークエンジンを採用することにより、日本舟艇工業会の排出ガス規制値を大幅にクリアするだけでなく、米国EPA(環境保護局)ならびにさらに厳しいCARB(カリフォルニア州大気資源委員会)の2008年排出ガス規制をクリアする、低排出ガスレベルを実現しています。

「ジェットスキー STX-12F」は、中・低速域での高トルク・高出力と全回転域にわたり優れたアクセルレスポンスを発揮する水冷4ストロークDOHC直列4気筒エンジン(1,199cm3)を搭載しています。この高性能エンジンと軽量コンパクトなハル(艇体)の組み合わせにより、優れた加速性能、操縦性能を実現します。

なお、「ジェットスキー STX-12F」は、東京国際ボートショー(2005年2月10~13日)、大阪国際ボートショー(2005年3月4~6日)に出展する予定です。


1.主な特長
□エンジン関係

水冷4ストローク直列4気筒DOHCエンジンは、電子制御燃料噴射装置を装備し、全回転域で 優れたスロットルレスポンスを実現するとともに、2008年CARB規制値をクリアする世界最高レベルの低排出ガスを両立しています。
大容量の吸気ボックス、サイレントカムチェーン、2連ウォーターボックスの採用により、吸気音、メカニカルノイズ、排気音を低減しています。
作動条件を満たした場合のみ、スロットルを全閉にしても旋回に必要なエンジン回転数を保ち推力を発生させるシステム、「カワサキ・スマート・ステアリング」を採用しています。

□船体関係
ハル前方部のトリプルKSD(カワサキ・スプラッシュ・ディフレクター)が、走行時の水しぶきを最少限に抑え、快適なライディングを実現しています。
大容量燃料タンク(62リットル)の採用により、長時間のライディングを可能にしています。
新採用のスタビライザーとサイドバンパーに設けられたフィンにより、よりスポーティーなライディングが楽しめます。
後進時のレスポンスの良いリバースバケットの採用により、桟橋付近などでの操船を容易にしています。

□装備関係
スピード、エンジン回転数、燃料計、時計、アワーメーター、オイルレベル警告灯などを表示する、多機能式液晶デジタルメーターに、SLOモード/FPO(Full Power Operation)モード表示をプラス。SLOモードとFPOモードは、メーターのモードボタンで切り替え可能です。
テザースイッチを採用し、ライダーが落水した場合にもエンジンが自動的に停止します。
船体後部に水中からの乗船を容易にするリボーディングステップを装備しています。

2.主要諸元


※「ジェットスキー」は、川崎重工の登録商標です。
※お客様の製品お問い合せ先
(株)カワサキモータースジャパン ジェットスキー営業部 078-921-2491