血液中の酸素量を増やして健康増進を図る高気圧空気チャンバー「Dream-Plus」を開発(川崎エンジニアリング)

2004年07月15日

川崎重工グループの川崎エンジニアリング株式会社は、血液中の酸素を増加させることにより、疲労回復や健康を促進する自社開発の高気圧空気チャンバー「Dream-Plus」の販売を開始します。本装置は空気加圧による医療外高気圧空気チャンバーとしては、国産初の製品です。

高気圧酸素療法は、気圧の高さに比例して液体中に溶け込む気体の量が増える「ヘンリーの法則」を利用した療法です。血液中の酸素は、ヘモグロビンと結合した結合型酸素と、血液中に溶解した溶解型酸素の2つの形態で存在します。呼吸によって取り込んだ酸素は、血液中のヘモグロビンと結合し、身体の各部位に運ばれて消費されます。このため身体が酸素不足でも、ヘモグロビンの量以上の酸素を体内に取り込むことができません。

今回開発した「Dream-Plus」は、カプセル内で利用者に大気圧(1.0気圧)より高い1.3気圧の清浄な空気を送り込むことで、血液中の溶解型酸素量の増加を促進します。これにより体のすみずみまで酸素が行き渡り、細胞を活性化して身体機能を高めることで、神経系をリラックスさせ、疲労やケガの回復、美容、老化予防、ダイエットなどさまざまな健康増進効果が期待できます。またカプセル内に音楽を流すことにより、利用者へのリラックス効果をさらに高めることができます。

近年、体を酷使するスポーツ選手を中心に、疲労やケガの回復を早める効果があるとして高気圧空気チャンバーが注目されており、最近ではスポーツ施設をはじめ、美容施設、健康増進施設などでの導入ニーズが高まっています。

川崎エンジニアリングは、1976年に川崎重工より医療用高気圧酸素治療装置事業の移管を受け、1987年には世界最大級の大型高気圧酸素治療装置「KHO-405」を納入するなど、酸素治療装置分野では国内トップの納入実績を有しています。今回開発した「Dream-Plus」は、こうした多数の納入実績に基づく高い技術力と豊富なノウハウにより自社開発したものです。
今後とも当社は、「Dream-Plus」の販売開始を機に、酸素治療装置分野における多くの実績と高い技術力を活かし、医療や医学研究の分野で貢献するとともに、高度な技術を活かした総合エンジニアリング会社として積極的な事業展開を図ります。

<「Dream Plus」の概要>

1.寸法(チャンバー) 直径65cm×長さ200cm
2.電源 AC100V電源
3.色 水色(本体部)、白(本体カバー部)、青(ベース部)
4.カプセル素材 ポリウレタン/ナイロン繊維
5.設置・利用条件 屋内設置(常温)、換気設備を有する場所
(1)「耳抜きのできない方」「風邪気味の方」「鼻詰まりのある方」「妊娠中の方」の
ご使用はお避けください。
(2)本装置は薬事法で規定された医療用具ではありませんので、医療診療報酬を伴う
治療行為を行うことはできません。


〔本製品に関する問合せ先〕川崎エンジニアリング(株)営業部(Tel.078-612-7703)

※: 医療用の酸素治療装置は、高濃度の酸素を供給して利用しますが、本装置は酸素の濃度を高めるのでなく、高圧の空気を供給して利用する医療外装置に該当します。