トルコ向け14,000kW級コージェネレーションシステムを受注

2004年07月05日

川崎重工は、トルコの「ガリポーグル・コーポレート・グループ」向け14,000kW級コージェネレーションシステムを同グループ傘下の熱電供給会社「ブルガス・エナジー・プロダクション・カンパニー」からフルターンキー契約で受注しました。今回の契約には、4年間の保守整備契約が含まれます。

このコージェネレーションシステムは、自社開発の7,000kW級カワサキガスタービン「M7A-02」を主機とするガスタービン発電設備と排熱回収ボイラそれぞれ2基で構成され、約14,000kWの電力と毎時約30トンの蒸気を供給するシステムです。なお、本システムの納入は2004年末頃の予定です。

「ガリポーグル・コーポレート・グループ」は、プラスチック、食品、金属、繊維を扱う複合企業です。今回のコージェネレーションシステムは、同グループ傘下のイースト菌製造会社であるアクマヤ社(リュレブルガズ市)の敷地内に設置されます。アクマヤ社では、既存のイースト菌製造プラントに加えアルコール製造プラントを新設する計画で、今回受注したコージェネレーションシステムは、これらのプラントに電気と蒸気を供給します。また余剰電力は、公営送電会社経由で他のガリポーグル・グループ企業に供給されます。

本コージェネレーションシステムの導入により、同社は格段にエネルギーコストの改善を図ることができ、加えて年間8,000時間以上の稼働により、プラントへの安定的な電力供給体制が整備されます。

本件は、当社にとって欧州地区における複数台の7,000kW級ガスタービンで構成される初の大型発電設備の受注です。またトルコでは2003年度に納入した繊維会社向け7,000kW級ガスタービン発電設備に続く2件目の受注になります。

本件の受注を弾みに、当社は欧州地域の現地法人カワサキ・ガスタービン・ヨーロッパ(Kawasaki Gas Turbine Europe GmbH:KGE、ドイツ・バートホンブルグ市)を通じてトルコを含む欧州でのさらなるコージェネレーションシステムの市場開拓を強化します。また、欧州以外の米州、東南アジア、日本を含むアジア極東地域においても、現地販売拠点などを活用した事業を積極的に展開し、世界4極体制での拡販に注力していきます。