兵庫県消防学校向けAFTシステムを納入

2004年05月06日

川崎重工は、兵庫県消防学校向けにAFT(先端消防訓練:Advanced Fire-fighting Training)システムを納入しました。

今回のAFTシステムは、建物内での火災を想定した消防訓練を行うため兵庫県消防学校内に設置されたもので、模擬火災発生装置、訓練環境監視装置、ガス制御装置、付帯設備などから構成されています。このシステムは訓練室内に設置された火災モジュールから発生する火炎および熱をコンピュータ制御することにより、実際と同様の火災環境を作り、訓練対象者に対して安全に繰り返し消火訓練の場を提供することができます。

今回納入したAFTシステムの主な特長は次の通りです。

(1) 火炎の高さ・成長速度、消火の難易度、鎮火作業の必要時間などの訓練パラメータを選択・設定することにより、さまざまな訓練シナリオを実施することが可能
(2) 火炎および熱はコンピュータ制御するため、小人数での操作・管理が可能
(3) 都市ガスを使用するため、煤煙の発生も少なく、瞬時に火炎を発生・停止させることができ、短時間の内に繰り返し訓練することが可能

兵庫県では、阪神・淡路大震災をふまえ、安全とゆとりを基調とした県域の総合的な防災拠点を目指し、複雑多様化する消防活動に対応する高度な消防教育の場を整備するため、三木市内に三木震災記念公園(仮称)を建設・整備中です。今回のシステムを設置した兵庫県消防学校も同記念公園内に移転しており、今後の活用が期待されています。

今回当社が納入したAFTシステムは、1995年に納入した東京消防庁消防学校をはじめとしてわが国で5番目となります。

当社は今回の建物火災用訓練システムに加え、航空機火災、艦艇・船舶火災、産業機械火災、燃料流出火災などあらゆる火災を模擬したシステムをラインアップしており、今後とも全国に積極的に営業展開をしていきます。

□契約および納入設備の概要
1.納 入 先 :兵庫県消防学校(兵庫県三木市)
2.納入設備:AFTシステム一式
3.火炎燃料:都市ガス