神戸工場(機械ビジネスセンター)と明石工場、西神工場でゼロエミッションを達成

2004年02月05日


川崎重工は、神戸工場(機械ビジネスセンター)と明石工場、西神工場にてゼロエミッションを達成しました。これにより、すでにゼロエミッションを達成している播磨工場、播州工場、西神戸工場(現カワサキプレシジョンマシナリ本社工場)、兵庫工場と合わせて、7工場でゼロエミッションを達成したことになります。

当社は、環境保全活動を推進する上での具体的な施策として、1994年より3ヵ年ごとの環境保全活動基本計画を策定し、着実に環境への取組みを推進してきました。また2003年度には、持続可能な循環型社会に貢献し、環境調和型経営の定着と企業価値の向上を目標とした、2010年の当社のあるべき姿を示した「中長期環境ビジョン」を策定し、環境を企業経営に積極的に取り入れた環境調和型経営を推進しています。
この中で、2003年度から新たに「第4次(2003-2005年度)環境経営活動基本計画」を策定し、現在さまざまな活動を展開中です。その一つとして、廃棄物の埋立処分ゼロ化やリサイクル率の向上を目指す「ゼロエミッション」を、2004年度までに全工場で達成することを目標として掲げています。

今回ゼロエミッションを達成した神戸工場(機械ビジネスセンター)は、舶用主機関をはじめとする舶用機械、発電用タービンや圧縮機などの陸用機械など、各種大型機械製品を主力とする工場で、2000年12月に環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」の認証を取得しています。
明石工場は、二輪車、発電用ガスタービンやジェットエンジン、産業用ロボットなど多様な製品群を有する工場で、2000年2月に「ISO14001」の認証を二輪車製造部門で取得したのを皮切りに、他部門でも同認証を取得しています。また、西神工場は明石工場で生産する発電用ガスタービンおよびジェットエンジンの部品加工を行う工場で、明石工場ガスタービン部門とともに2000年3月に「ISO14001」の認証取得を完了しました。

各工場とも、「ISO14001」の環境マネジメント手法に則った生産活動を行う一方で、環境に優しい製品開発を目指した製品アセスメント活動、省エネルギー活動、グリーン調達活動および廃棄物の埋立処分の削減とリサイクル化、廃棄物排出量の削減活動に積極的に取り組んでいます。

各工場でのゼロエミッション活動の主な取組みは、以下のとおりです。

□神戸工場(機械ビジネスセンター)
工程から出る鉱さい(砥石やガラス、鉄粉などの粉)は社内で分別され、廃棄物処理業者にてセメント固化を行い、車止めや縁石としてリサイクルされています。
製造中の清掃に使用する古布(ウエス)は、製鉄メーカーにより高炉ペレット(高炉用の燃料)としてリサイクルされています。

□明石工場・西神工場
工程から出る汚泥や廃ペイントは社内で分別され、セメントメーカーにてセメント原料や燃料としてリサイクルされています。
鋳造工程から出る鉱さいは、社外で再生処理を施した後、社内で再使用しています。また、スラグや耐火物は、砕石業者の受入基準に適合するよう社内で分別され、路盤材などの砕石原料として有効利用を実現しています。
工場内の各工場建屋レベルで廃棄物の分別を実施することで、分別意識の徹底を図っています。

当社は、今後も生産活動における環境負荷の低減を実現するとともに、循環型社会の形成と定着に貢献し、積極的に環境調和型経営を推進していきます。