最新医療情報システムを先端医療センター向けに納入、本格稼動を開始

2003年05月13日

川崎重工は、昨年1月に先端医療振興財団から受注した、高度先端医療を実践する先端医療センター(神戸市中央区)の臨床棟向け医療情報システムを納入し、このほど本格的な稼動を開始しました。

本医療情報システムは、医用画像情報システム、オーダリングシステム、医事・会計システム、臨床検査システム、看護支援システムなどで構成されます。先端医療センターでは、再生医学、臨床研究支援や映像医学といった進化する高度先端医療を行うため、本医療情報システムは、使いやすさ、信頼性、セキュリティの確保、柔軟性に加え、同センターのコンセプト・規模に合致するとともに、将来の電子カルテ導入、機能追加などにも対応可能な発展性のあるシステムとなっています。なお、本医療情報システムの構築にあたっては、富士通(株)の協力を得ています。

現在神戸市では、高齢化や医学の進歩にともない21世紀に大きな成長が見込まれる医療関連産業の振興を図るために、「神戸医療産業都市構想」を推進しています。その中核施設として、再生医療・映像医学・臨床研究などの先端医療や医療機器の研究・開発などを行う「先端医療センター」が設立され、すでに2002年1月から運用開始された医療機器棟、研究スペースおよび細胞培養センターのある研究棟に続いて、今回臨床棟が竣工し、医療部門も含めたセンター全体が稼動し始めました。

当社は、各種産業用プラントや機械設備における制御技術および各種業務系の情報システムにおける豊富な経験と実績を有しています。これらの技術と経験に基づく当社の「プロジェクトマネージメント力」が高く評価され、本医療情報システムの初納入に結びつきました。

今後当社は、新規ビジネスの一環として今回進出した医療産業分野において、本センターでの最先端医療情報システムを構築した経験を生かすことにより、柔軟で顧客満足度が高い、EBM(根拠に基づく医療)に貢献できるシステムの提供を目指し、進歩する医療機関のさまざまなニーズに応えられるよう、積極的な営業展開を図っていきます