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ニューヨーク市交通局向け新型地下鉄電車212両の納入を完了

2003年03月27日

川崎重工は、当社の米国現地法人Kawasaki Rail Car, Inc.(KRC:ニューヨーク州ヨンカース市)を通じて、ニューヨーク市交通局(NYCT: New York City Transit)向け、R143型地下鉄電車212両の納入を完了しました。

今回納入した地下鉄電車は、1998年12月にNYCTより受注した100両と、1999年2月に受注した112両のオプション契約を合わせた合計212両のR143型地下鉄電車です。

R143型地下鉄電車は、軽量ステンレス車体に最新の電子機器やエア・サスペンション(空気ばね)を装備し、車両の両端部にガラス窓を用いて採光を良くしたことなどに加え、大型の背もたれのある曲面型のベンチシートを採用し、体格の大きな米国人に配慮されたものとなっています。また制御、空調や放送装置など、安全性や快適性を追求した車両です。納入した地下鉄電車の車両構体製作は、兵庫工場と米国ネブラスカ州リンカーン工場で、また機器取付けと最終組立、各種試験をニューヨーク州ヨンカース工場でそれぞれ行い、NYCTに納入しました。

なお当社は、1997年、2001年にそれぞれNYCTより受注したR142A型地下鉄電車、計520両を2002年9月に完納しています。また当社は、NYCT向けで1985年にR62型地下鉄電車325両を受注して以来、合計1,285両の地下鉄電車を納入したことになります。

最近では2002年11月に、NYCT向けR160型次世代地下鉄電車、総数1,700両(べース契約:660両(うち当社は260両)、オプション契約:1040両)をアルストム社(仏)と共同で受注しており、NYCT向けで累計1,500両を超える受注納入実績を持つことになります。このR160型地下鉄電車の納入が完了すると、NYCT向け地下鉄車両ではボンバルディア社(加)を超えて、当社が最も多くの両数を納入することになります。なおR160型地下鉄電車の台車は、当社製作分とアルストム社製作分のすべての車両において当社製が採用されます。

さらに、当社はNYCT向けR142A型地下鉄電車での設計時における衝突エネルギー吸収部分を解析・試験した結果と、1999年1月に米国コロラド州で実施した米国初の鉄道車両一両分の衝突試験の解析・試験結果が、非常に高い精度で合致したことが高く評価され、米国機械学会(ASME)、米国電気電子学会(IEEE)共催の鉄道会議において、米国機械学会鉄道輸送部門の最優秀論文賞(The best paper for the 2000/2001 year)を2002年4月に受賞しました。これらの研究で得られた成果を用いることで、当社の耐衝突性能を持つ鉄道車両の開発・設計力が認められ、今回納入が完了したR143型地下鉄電車、また受注したR160型地下鉄電車でも衝突試験が免除になっています。

当社は、海外向け鉄道車両ではニューヨーク地下鉄電車以外にも、米国のボストン、ニューヨーク、ワシントン近郊向け二階建て客車をはじめシンガポールや台北などの地下鉄電車など、すでに3,000両以上の鉄道車両を納入しています。今後も当社は、海外市場での鉄道車両事業を積極的に展開していきます。

なお、今回の納入した車両の概要は以下の通りです。

(1)車 種:地下鉄電車(4両1編成)
(2)寸 法:18.44m(長さ)×2.92m(幅)×3.697m(高さ)
(2)車体素材:ステンレス

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