最大500kg可搬のカワサキロボット「Mシリーズ」を新発売

2002年12月25日

 

川崎重工は、最大可搬質量500kgの重可搬ロボット「Mシリーズ」を新発売します。
今回新発売するのは、500kg可搬のMX500Nをはじめ、アーム延長ユニットの追加によりリーチを長くした420kg可搬のMX420L、350kg可搬のMX350Lの3機種です。
Mシリーズは、JT3(腕上下軸)に新型のリンク機構(特許出願中)を採用し、カウンタウェイトのないコンパクトな腰まわりを実現しています。また、6軸すべてに同じモータを採用することによって、部品の共通化とともに、大きな手首トルクを実現しています。
Mシリーズは、最近ニーズが高まってきている、自動車産業分野における工程間のボディ搬送や大型治具のハンドリング、一般産業分野における大型鋳造品や建材、大型家電製品のハンドリングなど、ロボットによる大型・重量物搬送の様々な工程に適用できます。


1.主な特長
1) コンパクトな腰まわり
JT3に新型リンク機構を採用して、コンパクトな腰まわりを実現。干渉範囲が少なくなり、適用性を大きく広げます。
2) 大きな手首トルク
大きな手首トルクを実現したことによって、手首フランジ面からワーク重心までのオフセット距離を大きく取ることができ、偏心ワークなどへの適用に有効性を発揮します。
3) 充実の安心設計
衝突検知機能はもちろん、高剛性アームには振動抑制制御機能を持たせ、大きなワークをスムーズにハンドリングします。また、基軸にはメカストッパ、リミットスイッチをオプションで用意しています。
4) 豊富なバリエーション
最大リーチ2,540mmのMX500N(最大可搬質量500kg)を基本形とし、アーム延長ユニットによりプラス250mmのロングアームを装備したMX420L(同420kg)、プラス500mmのロングアームを装備したMX350L(同350kg)の3機種をラインナップしています。
これにより、導入後にお客様が工程を再構築される際には、機種間の変更が可能です。

2.主要諸元
1) マニピュレータ部


2) コントローラ部