鉄道車両を生産する兵庫工場でゼロエミッションを達成

2002年12月12日


 


 

 川崎重工は、兵庫工場にてゼロエミッションを達成しました。これにより、当社でゼロエミッションを達成した事業所は、播磨工場、播州工場、西神戸工場(現在はカワサキプレシジョンマシナリの工場)に次いで4工場になります。

 当社は、循環型社会の形成と推進に積極的に参画し、環境調和型経営を推進することを目標に、「第3次(2000-2002年度)環境保全活動基本計画」を策定してさまざまな活動を展開中です。その一つとして、廃棄物量の削減とリサイクル率の向上を目指す「ゼロエミッション」を、2004年度末に全工場で達成することを目標に掲げました。これを受けて2000年9月には、関西地区の工場担当者を中心として「ゼロエミッションワーキンググループ」を設置するなど各工場ごとに具体策を実施しています。

 今回ゼロエミッションを達成した兵庫工場は、2002年2月に環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」の認証を取得し、環境に優しい製品開発を目指した製品アセスメント活動、省エネルギー活動および廃棄物のリサイクル化と廃棄物排出量の削減活動に積極的に取り組んでいます。同工場は、2002年度の環境目標として「ゼロエミッションの達成」を掲げ、4月より「環境保全推進委員会」を核として、本格的に取り組みをスタートし、約8ヶ月でゼロエミッションを達成したものです。

兵庫工場でのゼロエミッション活動の主な取り組みは、以下のとおりです。

廃水処理設備より発生する汚泥は従来埋立て処分していましたが、専門業者にて混合調整された後、セメント会社の原材料として利用されています。
工場より排出される各種廃液は中間処理会社にて混合処理等の後、所定のカロリー量に調整されて、ボイラー用の燃料として利用されています。
従来焼却または埋立処分されていた廃プラスチック類、廃照明ランプ、生産現場よりのグラインダー粉等についても分別処理され、リサイクルされています。
紙類は、OA紙、新聞紙、雑誌、ダンボールに分別し、製紙原料としてリサイクルされています。
廃木材は、付着しているプラスチックやクッション用発砲スチロールを分別・除去し、破砕してチップ化し、製紙原料としてリサイクルされています

 当社は、2004年度末までに全工場のゼロエミッション達成を目指すなど、今後も生産活動における環境負荷の低減を実現するとともに循環型社会の形成と推進に、より一層積極的に参加し、環境調和型経営を推進していきます。

□兵庫工場概要

所在地:兵庫県神戸市兵庫区和田山通2丁目1番18号
製  品:鉄道車両(新幹線等の電車、客車、貨車、電気機関車、ディーゼル機関車、新交通システム、モノレール)
鉄道車両用部品、ホームドア、アーケードなど
従業員数:約1,020人(2002年12月1日現在)
敷地面積:約223,000m2