トルクメニスタン国向けセメントプラントを初受注

2002年11月26日


 

 川崎重工は、三菱商事と共同で、トルコ国ギャップインシャート社よりトルクメニスタン国向けセメントプラントを受注しました。

 今回受注したセメントプラントは、生産能力日産3,000トンのセメント製造設備で、トルクメニスタン国の首都アシュカバード西方75kmのケレテに設置されるもので、完成は2005年4月の予定です。当社は機械・電気主要機器の供給と据付・試運転指導の技師派遣を行います。

 現在トルクメニスタンには、旧式の小型セメントプラントが1工場あるだけで、稼働率も低く環境負荷も大きいため、セメント需要の大半を周辺国からの輸入に頼っています。今回のセメントプラント設備は同国の増大しているセメント需要に応えるとともに、同地域の環境改善に大きく寄与することが期待されています。

 ギャップインシャート社は、トルコ有数の繊維会社であるチャリックホールディング社の100%子会社で、綿花産出国であるトルクメニスタンに繊維プラントをすでに5件建設しており、さらに多角化を志向し、同国のインフラ整備事業にも参画し、発電所・製紙プラント・肥料プラント等を建設しています。

 今回の受注は中央アジア地域で初の近代的セメントプラントであり、燃料・電力消費の高効率および排出ガス・ダスト低減による環境調和型セメントプラントであることから、この地域のセメントプラントの近代化を促す重要な案件と位置付けられます。

 今後も当社は、セメントプラント事業において中央アジア、中近東、北アフリカ地域を有力な市場と考えており、積極的な事業活動を展開していきます。