「環境報告書2002年版」の発行について

2002年06月26日


川崎重工は、このたび「環境報告書2002年版」を発行します。今回発行する報告書は、当社が目指している「環境調和型経営」実現にむけて策定中のビジョンを記載するとともに、2001年度(2001年4月1日~2002年3月31日)の当社の環境保全活動についてまとめています。当社の環境報告書は、1999年に重工業業界で初めて発行して以来、今回で4号目の発行となります。

当社は、1994年より3ヵ年毎に「環境保全活動基本計画」を策定しており、現在は「第3次(2000~2002年度)環境保全活動基本計画」に基づいて環境保全活動を推進しています。活動方針として「循環型社会の形成と推進に積極的に参画し、環境調和型経営を推進する」を掲げ、2001年度には、経営と環境保全活動の一体化を目指した「環境調和型経営」への取組みに着手したところです。

今回の報告書では、現在策定中で2009年度を目標とする「中長期環境ビジョン」の内容を新たに追加しました。また陸・海・空の領域にかかわるさまざまな製品を製造しているメーカーとして「環境を配慮した製品開発」、「環境を保全する製品開発」、「環境を配慮した生産活動」について報告するとともに、2001年度の環境データを各カンパニー別に集計して掲載しています。

今回発行する報告書の要点は以下のとおりです。

「環境調和型経営」の実現に向けたトップ(社長)の考え、環境担当役員の取組み姿勢を紹介するとともに、各カンパニープレジデントの環境活動に関する考え方について述べています。
環境経営度向上をめざして制定を進めている「中長期環境ビジョン」の内容を紹介し、具体的に展開する活動についてまとめています。
製造業として、「環境を配慮した製品・技術」と「環境を保全する製品・技術」の両面で循環型社会に貢献する当社の取組みを紹介しています。
製品の製造過程において、環境保全の3本柱である省エネルギー、地球温暖化防止、廃棄物削減を中心に「環境を配慮した生産活動」を展開しています。特に廃棄物排出量の削減、リサイクル率の向上については、3工場(播磨、播州、西神戸工場)においてゼロエミッションを達成し、2004年度までに全工場でゼロエミッション達成を目指しています。
地域社会と連携した社会貢献活動を紹介しています。
環境マネジメントシステムの構築状況と、環境経営度向上をめざした環境経営ヒアリング、環境教育の実施について紹介しています。
環境省の「環境報告書ガイドライン2000年版」に準じたパフォーマンス項目を対象に、2001年度事業活動でのエネルギー・資源の投入量・排出量を、各カンパニー別に集計しています。



なお本報告書の発行部数は、8,000部〔和文6,000部、英文2,000部(2002年8月末発行予定)〕で、希望者には無償で配布するとともに、掲載内容については、インターネット・ホームページ上に全文を掲載します。(ホームページアドレス:http://www.khi.co.jp/sustainability/earth/index.html

当社は環境保全に対する考え方や活動について積極的な情報開示を行うために、今後も環境報告書を毎年1回発行する予定で、「環境調和型経営の定着」と「企業価値の継続的な向上」に向けて、環境保全活動に積極的に取り組んでいきます。