兵庫工場に新工場が完成

2002年05月31日

 

川崎重工は、鉄道車両製造拠点である兵庫工場に、鉄道車両関連部品の製造を集約した新工場を完成しました。

新工場は、既存の兵庫工場の西側に運河を挟んで隣接する約12,000m2の敷地内に、建屋面積約6、500m2からなる工場です。完成した新工場では、ドアや小物電気部品、各種パイプ類などの鉄道車両関連部品および車両用換気装置などの製造を予定しています。

新工場の完成により、従来は外部から調達していた部品の一部を新たに内製化することが可能となり、製品のコスト競争力強化や他社との差別化を進めることができます。また、内製化した競争力のある部品・製品を外部へ販売することにより、当社車両ビジネスの新たな事業展開を図ることが可能となります。

また、これまで兵庫工場内に点在していた鉄道車両部品および装置などの製造を新工場内に集約し、KPSを導入した新たな生産ラインを構築しています。これにより、兵庫工場での鉄道車両部品および車両の生産体制がさらに効率化されることになります。

当社は、兵庫工場を国内向けおよび北米以外の輸出車両の製造、台車枠製造ならびにシステムの開発・設計を主業務とする鉄道車両のマザーファクトリーと位置付け、米国東海岸向けの鉄道車両の最終艤装やアフターサービスなどの拠点として豊富な納入実績を持ち、顧客からも高い評価を得ているKawasaki Rail Car Inc.(ニューヨーク州)と、今年4月から本格稼動を開始した米国唯一の鉄道車両の一貫生産を行なうKawasaki Motors Manufacturing Corp., U.S.A.(ネブラスカ州)の3拠点で密接な連携をとり、高効率でフレキシブルな鉄道車両の生産体制を構築しています。

今回の新工場完成を機に、今後とも当社は、鉄道車両事業のグローバル展開を積極的に展開していきます。

※KPS(カワサキ・プロダクション・システム)
Just In Timeシステムをベースに当社の各生産ラインにおける適用を通じて開発・実証された当社独自の合理的な生産管理技法で、量産・個別生産を問わずあらゆる生産ラインに展開が可能なシステムです。