沖縄電力向けガスタービン発電設備3基を受注

2001年12月19日


川崎重工は、定格出力5,000kWのガスタービン発電設備3基を沖縄電力(株)から受注しました。このガスタービン発電設備は、宮古島第二発電所(宮古島)構内に設置され、2003年6月に完成の予定です。

今回、当社が受注したガスタービン発電設備の主機となるM7A-02型ガスタービンは、当社が自社開発した純国産ガスタービンで、圧縮機軸流11段、タービン軸流4段、燃焼器6筒缶の一軸式、外気温度35℃で定格出力は5,000kW(合計出力15,000kW)です。使用燃料はA重油で、NOx値は70ppm以下を達成しています。なお、発電設備はガスタービン、発電機および配電開閉装置、制御装置等より構成されています。

沖縄電力では、これまで大小39の有人離島には、主としてディーゼル発電機により電気を供給してきましたが、これらの島々の遠隔性や電力需要が小規模なことから、電力需要の増加に対しては海底ケーブル化や風力発電、太陽光発電などの自然エネルギーや移動式ガスタービン発電機車の導入も進め対応してきました。今回の定置式ガスタービン発電設備は、従来から離島で採用されているディーゼル発電設備に比べ、軽量・コンパクトで、土建費用を含めた設備投資額が削減できる等の利点があり、電力の高需要期対応用として導入されたものです。

当社は2000年7月、沖縄電力の石垣第二発電所向けに、定格出力5,000kWのガスタービン発電設備2基を納入しています。またこれまでに、出力400~3,000kWの移動式ガスタービン発電機車を合計9台納入するなど、今回の受注も発電設備機器の豊富な実績と高い技術力が評価されたものです。

今後とも当社は、産業用中・小型ガスタービン発電設備分野において、7,500台を超える実績をもとに、移動式、定置式を含め幅広い製品ラインナップで、国内外に積極的な営業展開を図っていきます。