三重県磯部浄水場向け150kW太陽光発電設備を受注

2001年10月18日


川崎重工は、三重県志摩郡磯部町の磯部浄水場に設置する、太陽光発電設備(150kW)を三重県企業庁より受注しました。引渡しは2002年2月の予定です。

受注した発電設備は、浄水場内にある二つの沈殿池を覆うように建設する約1,700m2の架台の上に、1,200枚の太陽電池を設置するもので、太陽電池容量は約150kWとなります。年間の総発電量は約123,000kWhを見込んでおり、発電した電力は、浄水場内動力設備等に使用されます。なお、本工事は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の平成13年度地域新エネルギー導入促進対策予算からの補助金交付が決定しています。

本工事は、浄水場内にある既設の沈殿池のコンクリート構造に近接して基礎を建設し、使用中の沈殿池の上に南北約38m×東西約46mの鉄骨架台を組立て、その上に太陽電池モジュールを設置するものです。工期は4.5ヶ月の短期間で、浄水場の正常な操業を維持しながら施工する工事です。当社はシステム全体の設計から施工までの工事一式を請負います。

当社は、2001年6月に約1,400枚の太陽電池モジュールを配置した設置容量80kWの太陽光発電設備と、発電能力1,500kW、発生蒸気量4.5t/hの能力を有するガスタービンコージェネレーション設備を組み合わせた、わが国初の「ハイブリッド環境調和型エネルギー供給システム」を株式会社世界貿易センタービルディング(東京都港区)へ納入しております。今回の受注はこうした大規模太陽光発電設備の納入実績およびこれまでの当社の総合エンジニアリング能力が評価されたものです。

今後とも当社は、太陽光発電システム事業をさらに推進していくとともに、風力やバイオマスなど自然エネルギーによる発電分野で積極的な事業展開を図っていきます。