2002年ワールドカップ韓国会場の非常用発電設備向けガスタービン8台を相次ぎ受注

2001年01月22日

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川崎重工は、2002年5月31日より日本と韓国で共催されるワールドカップの韓国会場に設置する非常用発電設備向けにガスタービン8台を相次いで受注しました。

今回受注したのは、2002年ワールドカップの開会式が開催される「ソウルメインスタジアム」をはじめ、光州、水原、全州、仁川の計5会場に設置される非常用ガスタービン発電設備向けのガスタービンです。当社がガスタービンを現地代理店に納入し、非常用発電設備としてパッケージングされた後、各会場に納入します。

今回受注したガスタービンは、自社開発のガスタービンで、1,000kW級の「M1A-01」1,400kW級の「M1A-06」の2機種です。当社のガスタービンを用いた非常用発電設備の特長は、(1)軽量・コンパクトな設計で設置場所の自由度が高く、(2)耐震性に優れ、(3)冷却水を必要とせず、(4)都市ガスをはじめ灯油、軽油など多様な燃料に対応できます。また、当社はすでに国内外で通信業、病院などを中心に5,500台以上のガスタービン発電設備の納入実績があり、その信頼性に対して非常に高い評価を得ています。

今回ワールドカップ会場に設置される非常用ガスタービン発電設備は、主に停電時に照明及びコンピューターバックアップのための電源を確保するためのものです。韓国の各ワールドカップ開催会場は、2002年の開催を前に新築や大幅な建て直しが行われており、今回の非常用ガスタービン発電設備の大量の発注は、大規模な国際イベントを控えて万全の準備を整えるためのものです。また、当社製ガスタービンを用いた非常用発電設備は、日本国内でのワールドカップ会場となる「茨城県立カシマサッカー・スタジアム」にもすでに設置されており、日韓のワールドカップ会場合計で6ヶ所に採用されています。

当社は、自社開発の国産ガスタービンを用いた非常用ガスタービン発電設備「PUシリーズ」を出力150~3,600kW、合計19機種を取り揃えています。当社は今後とも、大規模イベントや日常生活の基盤を支える高性能かつ信頼性の高いガスタービン発電設備の開発・販売に注力していきます。

会場名ガスタービン型式台数発電設備容量
ソウルメインスタジアムM1A-0111,000kW
光州スタジアムM1A-0121,000kW×2
水原スタジアムM1A-0121,000kW×2
全州スタジアムM1A-0111,000kW
仁川スタジアムM1A-0621,400kW×2