小平・村山・大和衛生組合向け(仮称)新ごみ処理施設整備・運営事業を受注

2020年05月21日

news_200521-1.jpg【完成イメージ】

川崎重工は、小平・村山・大和衛生組合(東京都)より「(仮称)新ごみ処理施設整備・運営事業」を受注しました。本事業は、DBO方式〔Design(設計)、Build(建設)、Operate(運営)〕にて発注され、既存施設の解体撤去、新ごみ焼却施設の設計・建設、運営業務(206ヶ月間)、不燃・粗大ごみ処理施設の運営業務(24年間)を行います。

本工事では、閑静な住宅街に近接した限られた敷地内において、老朽化が進んでいる既存の2つのごみ焼却施設と粗大ごみ処理施設の解体工事、新ごみ焼却施設の建設工事を、段階的に進めていく「スクラップ&ビルド方式」により、2027年度末までに全ての工事が完了します。組合を構成する地元自治体をはじめ、地域の理解を得ながら、工事期間中におけるごみ処理機能確保に万全を期すとともに、安全確保や周辺環境への配慮を最優先に進めていきます。

また、新設するごみ焼却施設は、1日あたり236t(118t/24h×2炉)の処理能力を有し、先進の自動燃焼制御「Smart-ACC®」を搭載した当社独自の並行流焼却炉に、高温高圧ボイラと抽気復水式蒸気タービンを組み合わせて高効率発電を行うことにより、施設内の消費電力を賄うとともに、一般家庭の年間使用量約8,100軒分に相当する余剰電力を売電します。さらに、玉川上水緑道や野火止用水歴史環境保全地域と調和した建築デザインの採用、自由に見学ができるよう憩い・交流の場を創生することで、地域住民が親しみを感じられる従来のごみ処理施設のイメージを払拭した、地域交流・地域防災・環境学習の拠点として貢献できる「開かれたごみ処理施設」を目指しています。

なお、本施設の解体工事、設計および建設工事は、当社を代表とした青木あすなろ建設株式会社との共同企業体が行い、運営業務は、当社と川重環境エンジニアリング株式会社、メタウォーター株式会社が出資する特別目的会社「グリーンパーク小平・村山・大和株式会社」が行います。

当社は、ストーカ式焼却炉をはじめとした各種廃棄物処理技術を有しており、国内で半世紀以上にわたり多くの一般廃棄物処理施設を手掛けています。今後も多様化する環境問題やニーズに応えるため、積極的な技術開発と販売活動に取り組んでいきます。

※Smart-ACC ごみ焼却施設を従来に比べてより高効率で安定した発電施設として機能させるための当社独自の高度燃焼制御技術であり、時間当たりの発電出力調整幅が従来の約2倍に向上し、電力需要に応じた発電が可能となる。

■ (仮称)新ごみ処理施設整備・運営事業の概要

【建設事業】

発注者   小平・村山・大和衛生組合
受注者 川重・青木あすなろ特定建設工事共同企業体
建設場所 東京都小平市中島町21
設備概要 新ごみ焼却施設 ストーカ式焼却炉 236t/日(118t/24h × 2炉)
蒸気タービン発電機 6,000kW×1
完工予定日 2028年331
契約金額 302億3,900万円(消費税込み)

【運営事業】

発注者   小平・村山・大和衛生組合
受注者 グリーンパーク小平・村山・大和株式会社
〔構成員 : 川崎重工業株式会社・川重環境エンジニアリング株式会社・メタウォーター株式会社〕
委託期間 新ごみ焼却施設 : 2025101日~2046331日(206ヶ月間)
不燃・粗大ごみ処理施設 : 202241日~2046331日(24年間)
契約金額 159億5,000万円(消費税込み)

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