世界最大のガス・ツー・ガソリン(GTG)プラントがトルクメニスタンで完成

2019年06月28日

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川崎重工は、20148月にトルクメニスタンの国営公社トルクメンガス(社名:State Concern "Turkmengas"、本社:アシュガバード市)から、トルコの建設会社であるルネッサンス社(本社:アンカラ市)とコンソーシアムで受注した世界最大のガス・ツー・ガソリンプラントを、首都アシュガバード市の北に位置するオバダンデペ地区で完成させました。
本件は、当社がコンソーシアムのリーダーとして、プロジェクト全体統括、製造設備全体のエンジニアリングおよび機器の供給を担当し、実施においては双日株式会社の協力を得ました。

今回完成したプラントは、デンマークを拠点とし世界中に化学プロセス技術・触媒を提供しているトプソー社の最新技術を採用し、天然ガスを原料として年間60万トンの高品質ガソリンを製造する世界で唯一のプラントです。本プラントでは、天然ガスから合成したメタノールからガソリンを合成します。製造されるガソリンは、重金属を含まないため、燃焼時に有害物質を排出しません。また、100%化学合成のガソリンであるため硫黄などの不純物が少なく、各国の厳しい環境規制に対応した高品質ガソリンです。

トルクメニスタンは、世界第4位の天然ガス埋蔵量を誇り、近年は天然ガスの輸出に加え、天然ガスの付加価値を向上させた製品の製造に力を入れています。今回完成したプラントは、当社が2014年に完成させた同国東部マリ市の肥料プラント(尿素生産量64万トン/年)とともに、天然ガス資源の高付加価値化に寄与するものとして、同国から高く評価されています。

トルクメニスタンでは、今後も同規模のプラント増設需要があるなどGTGプラントへの関心が高く、当社は今回完成したプラント建設の経験を活かし、トルクメニスタンおよび周辺国において今後も地域の人々の豊かな生活に寄与するプロジェクトに積極的に参画していきます。

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【天然ガスからガソリンを精製する工程】

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