タイ向けに「カワサキグリーンガスエンジン」3基を受注

2017年07月31日

川崎重工は、シンガポールのジュロン・エンジニアリング社(Jurong Engineering  Ltd.、以下JE社)より、タイの発電事業であるバークプライ・コージェネレーション・プロジェクト向けに「カワサキグリーンガスエンジン」(以下、ガスエンジン)3基を受注しました。

バークプライ・コージェネレーション・プロジェクトは、タイの電源計画Small Power Producer (SPP) プログラム(※)において、同国の発電事業者であるバークプライ・コージェネレーション社(Berkprai Cogeneration Co., Ltd.)が、世界的にも珍しいガスエンジンとガスタービンのハイブリッドコンバインドサイクルを採用した出力100MW級の発電所を新設するものです。本発電所は、ガスエンジンとガスタービンの特性を活かし、昼夜の電力需要量に対して効率的に発電できるとともに、環境性に優れた発電設備のモデルケースとして期待されています。

今回受注したガスエンジンの1基当たりの発電出力は7,800kWで、世界最高の発電効率と短時間で発停可能な優れた機動性を活かし、昼間のピークタイムに運転予定です。JE社は、バークプライ・コージェネレーション社から発電所建設業務を請け負っており、当社はJE社に対して、ガスエンジン発電設備一式を2018年2月に出荷する予定です。本発電所の運用開始は2019年6月の予定で、発電された電力はタイ国営電力会社に販売されます。

今回の受注は、当社が自社開発した「カワサキグリーンガスエンジン」が有する世界最高の発電効率および世界最高水準の低NOx排出量という経済性・環境性が高く評価されたものです。

当社は、今後もガスエンジンをはじめとした発電設備およびコージェネレーションシステムの提供を通じ、世界の省エネルギーやエネルギーセキュリティの向上に貢献していきます。 

 

Small Power Producerプログラム:タイ政府が、小規模事業者への奨励を通じ、在来電源の副産物や再生エネルギーを活用してエネルギー利用効率を上げること、および石油輸入・使用の削減を図ることを目的として1992年に創設したプログラム。