海上自衛隊向けヘリコプター「MCH/CH-101」の最終号機を納入

2017年03月29日

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 川崎重工は、海上自衛隊向けヘリコプター「MCH/CH-101」の最終号機として、掃海・輸送ヘリコプター「MCH-101」を海上自衛隊第51航空隊に納入しました。2009年より砕氷艦「しらせ」にて搭載・運用されている同型の南極観測支援ヘリコプター「CH-101」と合わせて、13機目の機体にあたります。

「MCH/CH-101」は、海上自衛隊の掃海・輸送ヘリコプター「MH-53E」および南極観測支援ヘリコプター「S-61A」の後継機として導入された機体で、当社がライセンス製造する「RTM322」エンジンを3基搭載したことによる高い安全性と航続性能、広いキャビンやランプドアによる優れた搭載能力と機内作業性を備えています。また、ローターブレードおよび機体尾部に全自動折り畳み機能を装備し、艦上運用性にも優れ、掃海・輸送および南極地域での物資輸送など幅広い任務で活躍しています。

当社は、2003年に英・伊合弁のEHインダストリーズ社(現 レオナルドMW社)とのライセンス契約を締結後、「MCH/CH-101」の製造に着手し、2006年から納入してきました。2009年度からは定期修理、2015年度からは定期修理、技術支援、部品補給を包括した契約を履行しています。

当社は、引き続き万全の態勢で防衛省のサポートを実施するとともに、同機のサポートで培った技術力を生かし、航空宇宙事業のさらなる飛躍を目指していきます。

  

【掃海・輸送ヘリコプターMCH/CH-101の主要諸元】

全長(胴体)  22.8m(19.5m)
全幅(胴体) 18.6m(5.1m)
全高 6.6m
乗員 4名
最大全備重量 15,600kg
最大速度 約278km/h
エンジン
型式
最大連続出力(軸馬力)

サフラン・ヘリコプター・エンジンズ社 RTM322
2,270馬力×3基