神戸電鉄向け新型車両の製造者に決定

2015年06月09日

川崎重工は、神戸電鉄株式会社向け新型車両6500系3両(3両×1編成)の製造者に決定しました。兵庫工場(神戸市)で製造し、2016年春に納入します。

今回納入する車両は、当社が2010年に納入した6000系のデザインを踏襲し、『人と環境にやさしく、安全・快適な車両』をコンセプトに、さらなるサービス向上を目指しています。新型機器として全密閉型高効率主電動機、最新の半導体素子を採用したVVVFインバータ制御装置を搭載し、省エネを図るとともに主電動機を全密閉型にすることで騒音の軽減も図っています。また、客室照明等、全ての照明設備をLED化することにより、消費電力を既存車両1000系(抵抗制御車)と比較し、約60%低減を実現します。

客室では、身長に応じて吊手の高さを3段階(高・中・低)で設置し、座席から立ち上がるときの負担が軽減できるように縦手摺りを設けることで、高齢者の方にも利用しやすくなるよう配慮し、あわせて座席端部に大型袖仕切りを設置することで、安全かつ快適な乗り心地を実現します。また、扉上の車内案内表示器については、4か国語(日本語・英語・中国語・韓国語)による表記を充実させ、訪日外国人に配慮するとともに、大型ディスプレイを採用して視認性を向上します。

当社は、1948年(昭和23年)に神戸電鉄の前身会社である神有三木電気鉄道へ200形車両を納入以来、長きにわたり車両を供給してきました。今回供給する車両は、2010年に納入した6000系以来、6年ぶりの納入となります。

今後とも当社は、高い技術力と信頼性をもとに、環境負荷の少ない交通手段である鉄道車両を国内外に提供していきます。

 

□ 6500系電車の概要

 

(1)車種

3両×1編成

 
(2)寸法
18.3m(長さ)×2.7m(幅)×4.0m(高さ)
 
(3)車体材質
ステンレス

 

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