福岡市向けに「川崎MAGターボ」最大機種MAG-M35型4台を受注

2016年01月18日

C3151119-1.jpg 川崎MAGターボ

 

川崎重工は、福岡市より福岡市東部水処理センター送風機設備更新工事を受注しました。本工事は、「川崎MAGターボ」シリーズの最大機種であるMAG-M35型4台からなる下水曝気用送風機設備の供給および据付を行うもので、2017年3月の運転開始を予定しています。

今回受注した「川崎MAGターボ」は、下水処理施設において微生物の働きで汚水を再生させる生物反応槽へ空気を供給するブロワ(送風機)です。高効率および優れたメンテナンス性が評価され、2007年に初号機を納入して以来、日本各地の下水処理施設向けに120台を超える受注実績を有しています。

福岡市東部水処理センターは、これまで送風機設備一式を屋内に設置していましたが、今回の工事では、敷地内スペースの有効活用と建設コストの低減を図るため、送風機設備一式を屋外へ設置します。今回の受注は、ブロワ本体と制御盤が分離可能で、屋外をはじめとする様々な設置方法に対応可能な「川崎MAGターボ」の技術的特長に加え、日本各地の下水処理施設への屋外設置を含む豊富な納入実績が評価されたものです。

下水曝気ブロワは、下水処理施設における電力消費量の約40~50%を占めており、節電意識の高まりから高効率・省エネルギー化のニーズが飛躍的に高まっています。また、全国各地の下水処理施設で老朽化設備の更新プロジェクトが増加しており、設置スペースの自由度が高い下水曝気ブロワが求められています。
当社はこれらのニーズに応えるため、MAGターボを供給するとともに、さらなる省エネルギー化とCO2削減を目指して、新製品の開発・製造・販売に積極的に取り組んでいきます。

 

曝気:廃水処理で、空気の吹き込みや攪拌などにより、液中に酸素を供給すること。有機汚濁物質を分解する微生物の働きを促す。

 

・ 「MAGターボ」は、川崎重工業株式会社の登録商標です。

 

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内部構造①

 

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内部構造②