西武鉄道向け新型通勤車両80両を初受注

2015年08月24日

川崎重工は、西武鉄道株式会社より同社向けに初めてとなる新型通勤車両「40000系」80両を受注しました。本車両は兵庫工場(神戸市)で製作し、2016年度から2019年度にかけて納入する予定です。

「40000系」車両は、現在「スマイルトレイン」の愛称で親しまれている「30000系」車両の後継として「人にやさしい、みんなと共に進む電車」をコンセプトに、「やさしさ」「沿線に寄り添う」「未来志向・先進性」をキーワードにした西武鉄道のこれからの100年に向けて走り出す「進化したスマイルトレイン」です。

今回受注した車両は、最新技術のモーターを採用するなど、さらなる省エネルギー化・低騒音化を進めます。また、車内には空気を浄化する「プラズマクラスター」を搭載し、車内環境の向上も図ります。

さらに、同社初の試みとして、従来の「車いすスペース」を拡大し、「車いすやベビーカーをご利用の方」、「大きな荷物をお持ちの方」も安心・快適に利用することが出来る「パートナーゾーン」を設け、車いすを固定することができる設備や軽く腰掛けられる新しいデザインの座席を設置するなど、新たな「車両バリアフリー」の形を導入します。

車両の外観には、西武グループのコーポレートカラーを基調にしつつ、「山の緑と空の青」をイメージした沿線の風景や自然を感じさせるカラーリングを採用しています。

今後とも当社は、高い技術力と信頼性をもとに、環境負荷の少ない交通手段である鉄道車両を国内外に提供していきます。

 

□「40000系」車両の概要 

 
(1)車種
通勤車両(10両固定編成×8本 計80両)
 
(2)寸法
20m(長さ)×2.808m(幅)
 
(3)車体素材
アルミ合金

※プラズマクラスターはシャープ株式会社の登録商標です。鉄道車両向けシステムは当社が開発しました。

 

C3150824-1.jpg

   C3150824-2.jpg
  車両外観(イメージ)   パートナーゾーン(イメージ)