川崎サイドスラスタの国内累計生産5,000台を達成

2015年03月05日

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川崎重工は、このたび船舶用横方向推進装置である川崎サイドスラスタの国内累計生産5,000台を達成しました。

サイドスラスタは、船舶を横方向に推進させる装置であり、主に離着岸時の操船用としてコンテナ船、フェリー等に広く採用されています。また海洋調査、海洋作業における高度な操船用として、各種調査船やオフショア用作業船等にも多数採用されています。

当社は、英国ビッカース社から技術導入し、1967年に川崎サイドスラスタの生産を開始しました。その後、市場要求に応えるべく大型化に取り組み、1971年からは自社設計機を生産しています。現在、大型機についてはKT-B5シリーズ5型番(1,800~3,500kW)、中小型機についてはKT-B3シリーズ7型番(320~1,350kW)を生産しています。2007年に生産開始から40年で累計生産3,000台を達成した後、2008年10月に播磨工場内でサイドスラスタ専用工場を立ち上げ、年間300台を上回るペースでの生産を続けた結果、累計生産3,000台の達成からわずか7年で累計生産5,000台を達成しました。

また、1995年に中国(武漢)で設立した合弁会社武漢川崎船用機械有限公司では、中国市場向けのサイドスラスタを生産・販売しており、日本国内での生産・販売分を合わせたグループ全体としては、新造船向けで世界トップシェアを獲得しています。

新興国の経済発展に伴い世界の海上輸送量は増加を続けており、サイドスラスタの需要は今後も伸長することが予測されています。当社は、今後も顧客の多種多様なニーズに応える経済的で信頼性に優れた川崎サイドスラスタの生産に注力していきます。

 

□ 累計生産5,000台目となった川崎サイドスラスタの概要

  搭載船   大型コンテナ船(海外造船所建造)
  型式   KT-255B5
  駆動動力   2,500kW
  プロペラ径   2.85m