粗大ごみ、廃家電類、金属スクラップに適した竪型破砕機「VSシュレッダ」を新発売(アーステクニカ)

2014年03月26日

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VSシュレッダ (EVS-200)

川崎重工グループのアーステクニカは、粗大ごみ、廃家電類、金属スクラップに適した竪型の破砕機「VSシュレッダ」を4月より新発売します。

今回新発売する「VSシュレッダ」は、鉄、非鉄金属、樹脂などの有価物を回収するリサイクルプラントにおいて、粗大ごみや廃家電類、金属スクラップなどを破砕する機械です。

「VSシュレッダ」は、両方向に回転する両側回転式ロータを採用することにより、定期的に交換が必要な破砕部品を効率良く使用でき、メンテナンス性が大幅に向上しています。広く設けた開口部には、かさが張るものや長いものを投入することが可能で、生産性も向上しています。また、破砕後の生産物はかさ比重(※)が高く高品質であり、粒度調整機構により生産物の粒度を任意に調整することも可能であるため、選別・運搬などの後工程の効率化に寄与します。

今回発売する型式は、「EVS-200」と「EVS-300」の2機種ですが、今後は市場のニーズに合わせてラインナップの拡充を図ります。

国内では、2013年4月に小型家電リサイクル法が施行され、小型廃家電類のリサイクル需要の増加が見込まれています。今後も当社は、積極的にリサイクル技術の開発に努め、優れた環境関連機器の提供を通じて、資源循環型社会に貢献していきます。

 ※ かさ比重 : 物体の単位体積あたりの質量

□「VSシュレッダ」の主な特長

(1)

メンテナンス性の向上
両側回転式ロータは、スイッチで運転方向を切り替えるだけでハンマの消耗していない面を使用することができるため、メンテナンス作業の軽減と、メンテナンス時間の短縮を実現します。

(2)

生産性の向上
開口部を広く設けており、かさが張るものや長いものを投入することが可能であるため、前処理や押し込み装置が不要です。

(3)

高品質な生産物
竪型シュレッダは、横型シュレッダに比べ原料が破砕機内に滞留する時間が長く、衝撃・圧縮などの複合作用による破砕処理をさらに進行させるため、かさ比重の高い生産物を得ることができ、減容化と輸送効率の向上に貢献します。
また、粒度調整機構により、生産物の粒度を任意に設定することが可能です。

※ 処理能力は原料性状によって大きく変動します。

「VSシュレッダ」の断面図

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□「VSシュレッダ」の仕様

電動機

処理能力

EVS-200

75~150kW

3~6t/h

EVS-300

132~220kW

4~10t/h

※ 処理能力は原料性状によって大きく変動します。