FPSO向け天然ガス圧縮機を出荷

2013年05月27日

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川崎重工は、ラムソン合弁会社(Lamson Joint Operating Company)がベトナム油田開発プロジェクトに投入する浮体式生産貯蔵積出設備(FPSO:Floating Production, Storage and Offloading system)向けの天然ガス圧縮機2基を出荷しました。

FPSOとは、洋上にて、海底油田で採掘された石油から不純物を取り除いて原油を生産・貯蔵し、輸送タンカーへの積出を直接行う浮体式設備で、従来の固定式プラットフォームに比べ、水深が制約とならないことや、移動・再利用が容易といった利点があります。本FPSOは、既存タンカーを改造するもので、ブンタウ沖160kmに位置するタンロン鉱区およびドンド鉱区の開発プロジェクトにおいて、原油の生産・貯蔵・積出を行います。

今回当社が出荷した圧縮機は、原油生産過程で石油から分離された随伴ガスをFPSOにおいて昇圧し、海底パイプラインで陸地へ圧送するためのもので、FPSOのトップサイド(石油・ガス生産設備)を建設するシンガポールのグローバル・プロセス・システムズ社(GPS:Global Process Systems Pte. Ltd.)から2012年5月に受注したものです。なお、本FPSOの商業運転開始は2013年第4四半期を予定しています。

環境意識の高まりとともにクリーンエネルギーの利用が広がる中で、当社は今後も天然ガス関連機器の拡販に取り組み、エネルギー・環境ビジネスを積極的に展開していきます。