シンガポール向けに「カワサキグリーンガスエンジン」2基を初納入

2012年12月05日

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川崎重工は、シンガポール初のLNGターミナル向けに「カワサキグリーンガスエンジン」2基を納入しました。本件は、当社にとって「カワサキグリーンガスエンジン」の海外初納入となります。

今回納入した「カワサキグリーンガスエンジン」2基は、当社が2011年12月に、LNGターミナル内の発電所建設工事一式を請け負うユーロアジアティック・マシナリー社(Euroasiatic Machinery (S) Pte. Ltd.、シンガポール)より受注したもので、ともに発電出力7,800kW、世界最高の発電効率49.0%を誇る高効率ガスエンジンです。本ガスエンジンにより発電された電力はLNGターミナル内で使用されます。
当社が納入したガスエンジンは今後、ユーロアジアティック・マシナリー社による現地での据付工事、試運転を経て、LNGターミナルを運営するシンガポールLNG社(Singapore LNG Corporation Pte Ltd.)へ引き渡される予定です。

シンガポールは、エネルギー供給源の多角化によるエネルギー・セキュリティの向上を目的としてLNGの輸入を決定しています。現在、同国南西部のジュロン島ではLNGターミナルを建設中であり、2013年上半期に完成する予定です。また、LNGの年間処理能力は350万トンから始まり、600万トン以上まで拡大される計画です。

当社が自社開発した「カワサキグリーンガスエンジン」は、発電効率48.5%の標準タイプと発電効率49.0%の高効率タイプの2タイプを取り揃えており、両タイプともNOx排出量200ppm以下(O=0%換算)の低排出量を誇る、経済性・環境性に優れた画期的なガスエンジンです。さらに、電気着火方式の採用により点火用の液体燃料が不要です。

エネルギーの有効利用と環境負荷の低減が求められる中、当社は今後ともガスエンジンを始めとした環境負荷低減に貢献する発電設備の提供、販売に取り組み、エネルギー・環境ビジネスを積極的に展開していきます。