ベネズエラの海上天然ガスプラットフォーム向けガスタービン発電設備3台を受注

2012年06月12日

C3120612-1.jpg海上天然ガスプラットフォーム(イメージ)

川崎重工は、米国のガスタービン販売・サービス拠点であるカワサキ・ガスタービン・アメリカズ(KGT-A:Kawasaki Gas Turbine-Americas、米国・ヒューストン)を通じて、ベネズエラの海上に建設される天然ガスプラットフォーム向け1.5MWガスタービン発電設備3台を、世界有数のエンジニアリング会社であるテクニップ社(フランス)の米国現地法人テクニップUSA社(Technip USA Inc.)より受注しました。
海外における海上プラットフォーム向けガスタービン発電設備としては初受注で、2013年夏頃にテクニップUSA社へ納入します。

今回受注した設備は、自社開発のカワサキガスタービン「M1A-13A」を搭載する、天然ガスおよび軽油のデュアル燃料焚きが可能なガスタービン発電設備「GPB15」3台です。当社が「M1A-13A」を製造し、KGT-Aが発電設備の組立を担当します。

本設備は、ベネズエラの国営石油会社であるペトロレオス・デ・ベネズエラ(PDVSA:Petroleos de Venezuela S.A.)が進めているスクレ州パリア半島の沖合約40km、水深100mから130mに広がるマリスカル・スクレ・ドラゴン・アンド・パタオ(Mariscal Sucre Dragon and Patao)ガス田の開発に伴う、海上天然ガス圧送設備の主電源装置として設置されます。

「M1A-13」は1988年の初納入以来、国内外に400台以上の納入実績を誇り、市場で高い評価を得ています。今回の当社製ガスタービン発電設備の採用は、海上プラットフォームという過酷な運用環境であることから、当社発電設備の優れた信頼性が評価されたものです。

当社は、純国産・自社開発のガスタービンの高い技術力と、豊富な納入実績に基づく優れた信頼性を活かし、今後も世界の石油・ガス市場でのガスタービン発電設備の市場開拓を強化していきます。また、米国のほか、欧州、東南アジア、中東、日本を含むアジア極東地域においても現地販売拠点を活用し、世界5極体制にてガスタービン事業を積極的に展開していきます。