マレーシアにガスタービンのオーバーホール工場を新設

2011年12月14日

川崎重工は、マレーシアにガスタービンのオーバーホール工場を新設します。

当社は、1999年にアジア地域のユーザーに対するガスタービン発電設備の販売・サービス拠点として、カワサキ・ガスタービン・アジア社(KGA:Kawasaki Gas Turbine Asia Sdn.Bhd.、マレーシア・クアラルンプール)を設置し、アフターサービスまで含めた顧客対応を実施してきました。
今回のマレーシアでの工場新設は、近年経済発展によりガスタービン・コージェネレーション設備に対する需要が増大しているアジア地域において、アフターサービス体制を強化することを目的とするものです。

本工場は、マレーシアのクアラルンプール近郊に建設予定の敷地面積5,180㎡、工場建屋1,270mのオーバーホール工場で、アジア地域における主力機種である6~8MWクラスのガスタービンの分解・点検・部品修理および交換・組立・運転試験の一貫作業を行います。

KGAでは、現在設備を設置した状態での点検作業・部品交換等のメンテナンスは実施していますが、ガスタービンを取り外して行う分解・修理・運転試験等のオーバーホール作業は、当社の明石工場まで輸送して行っています。オーバーホール工場の新設により、全てのアフターサービス業務をKGA現地で実施することが可能となり、ユーザーに密着したきめ細かいサービスを行うことができるようになります。
現在、工場の設計に着手しており、2012年初めより建設を開始し、2012年11月から運用を開始する計画です。本工場のオーバーホール能力は、年間24台の予定です。今後も当社は、KGAを通じてアジア地域でのガスタービン発電設備に対して万全のサービス体制を敷いていきます。また、米州、欧州・ロシア、中東、日本を含むアジア極東地域においても現地拠点を活用し、世界5極体制によりカワサキガスタービンのサービス事業を積極的に拡大していきます。

 

□ 新設するオーバーホール工場の概要

 
(1) 所在地:シャーアラム市(クアラルンプール近郊)
(2) 敷地面積:5,180m
(3) 建屋面積:1,270m
(4) 主要設備:エンジン試運転設備、他
(5) 対象機種:M7A全機種(M7A-01,02,03)
(6) オーバーホール能力:年間24台
(7) 従業員数:約30名