中国で建設機械用油圧機器の新工場が完成

2011年11月01日

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川崎重工は、中国における油圧機器製造拠点である川崎精密機械(蘇州)有限公司において、建設機械用油圧機器の新工場を完成させ、生産を開始しました。

当社は中国での油圧機器事業強化のため、2005年12月に100%出資子会社の川崎精密機械(蘇州)有限公司を設立し、中国国内の油圧ショベルメーカー各社へ油圧機器を供給しています。今回の新工場は、中国市場で大幅に需要が増加している建設機械用油圧ポンプ・モータについて、顧客からの増産要求に応えることを目的としたものです。

新工場は、これまで建設機械用油圧機器を生産していた旧工場から東へ約200mの場所に位置し、敷地41,500m、工場建屋13,500mの面積を有する建設機械用油圧機器の生産工場です。新工場では、油圧機器の生産ラインを旧工場から移設するとともに、能力増強のための新設備を追加導入し、当社の西神戸工場(神戸市西区)よりコアパーツの供給を受け油圧機器の組立生産を行います。これにより、新工場の生産能力は現在の約2倍にあたる年産11万台に増強されます。

中国の建設機械メーカーはインフラ需要の急増を受け、特に油圧ショベルの増産を図っており、同時に中国での建設機械用油圧機器の需要も短期的な変動はあるものの拡大基調にあります。中国の油圧ショベル市場は世界最大規模に達しており、今後も開発の遅れている東北部や内陸部を発展させるべく水利、ガス、電力、交通等の旺盛な国家インフラ整備が見込まれ、中長期的にはさらなる伸長が期待されています。

今後とも当社は、グローバル化と市場の拡大が著しい油圧機器市場において、高品質・高性能な製品を開発・提供するとともにアフターサービスの充実に努め、総合的な顧客満足度の向上を図っていきます。

□ 新工場の概要

 
(1) 所在地
中国蘇州市高新区 建林路668号
 
(2) 生産品目
油圧ポンプ・モータ
 
(3) 生産能力
9,000台/月
 
(4) 建屋面積
約13,500m
 
(5) 従業員数
約160人(2011年11月1日現在)