マレーシア向け蒸気タービン発電設備を受注

2011年06月16日

川崎重工は、台湾の大手エンジニアリング会社であるシー・ティー・シー・アイ・コーポレーション(CTCI Corporation)から定格出力37.6MWの蒸気タービン発電設備3基を受注しました。最終顧客はマレーシアの独立系電力会社であるキマニス・パワー社(Kimanis Power Sdn. Bhd.)で、2012年6月から順次引き渡す予定です。

キマニス・パワー社は、マレーシアのサバ州に、ガスタービン発電設備と蒸気タービン発電設備を組み合わせた総発電容量300MWのコンバインドサイクル発電設備(※)を建設中です。本発電設備で発生した電力は、サバ州内に供給されます。

シー・ティー・シー・アイ・コーポレーションは、キマニス・パワー社より本プロジェクトの設計・調達・建設を請け負っており、今回、当社はそのうちの蒸気タービン発電設備を受注したものです。

当社は1956年から産業用蒸気タービンの製作を開始し、現在までに340基を超える蒸気タービンを全世界に供給してきました。今回の受注は、これらの実績に加えて、当社製蒸気タービンの優れた性能やライフサイクルコスト、アフターサービスなど当社への高い信頼が総合的に評価されたものです。

当社は今後とも、電力・エネルギー需要が旺盛な東南アジアをはじめ全世界で蒸気タービン発電設備の拡販に取り組み、エネルギー・環境ビジネスを積極的に展開していきます。

 

※コンバインドサイクル発電設備

 
ガスタービンの排熱を利用して蒸気を発生させ、その蒸気で蒸気タービンを回して発電することで発電効率を高めた複合発電設備。