6,200台積み自動車運搬船「CAPE TOWN HIGHWAY」の引き渡し

2011年01月17日

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川崎重工は、1月14日に中国南通市の南通中遠川崎船舶工程有限公司(NACKS)において、KAW 1653 SHIPPING S.A.(ケーエーダブリュ 1653 シッピング エス エー)向け6,200台積み自動車運搬船「CAPE TOWN HIGHWAY(ケープ タウン ハイウェイ)」(当社第1653番船/NACKS第78番船)を引き渡しました。 本船はNACKSで建造された6,200台積み自動車運搬船の第2番船に当たります。

 本船の引渡、主要目ならびに特長は次のとおりです。

<引 渡>

     
2011年1月14日

<主要目>

 
全 長
 
199.90  メートル
 
長 さ(垂線間長)
 
190.00  メートル
 
幅 (型)
 
32.26  メートル
 
深 さ(型)
 
34.35  メートル
 
計画喫水(型)
 
8.90  メートル
 
満載喫水(型)
 
10.00  メートル
 
総トン数
 
58,535  トン
 
載貨重量
 
21,676  トン
 
自動車搭載台数
 
6,249  台
 
主機関
 
川崎-MAN B&W 7S60ME-C8型ディーゼル機関 1基
連続最大出力 13,200kW×89回転/分
 
航海速力
 
約20.0ノット
 
定 員
 
31名
 
船 級
 
日本海事協会
 
船 籍
 
パナマ

<本船の特長>

1)
係船時の港湾周辺の大気環境に配慮し、排気ガスを岸壁とは反対舷に放出できるよう、煙突を左舷に配置しております。それに伴い、従来主機とは配置が左右対称となるLEFT HAND ENGINEを当シリーズ船において初採用し、他機器類も対称的な配置とした新設計としています。
2)
発電機エンジンの排気ガス中に含まれる煤塵が飛散するのを防止する目的で、煤塵を取り除く集塵装置を搭載しています。既に運航中の5,000台積み自動車運搬船でも、その集塵効果は実証されています。
3)
倉内スペースを有効に利用できる構造配置を採用すると共に、船首部係船デッキ上方にも車載エリアを設けることにより、標準車で6,249台の積載スペースを確保しました。また、乗り込みデッキであるNO.5 Car Deckには、危険物を積載した車両を搭載することができます。
4)
大型車も通行可能な倉内ランプウエイを各甲板内に設置し、船尾のスターンランプと船体船側に設けられたサイドランプを介して、陸上から船内各カーデッキまで自走にて効率良く荷役できます。
5)
倉内に配置された12層のカーデッキの内、2層はリフタブルデッキ(可動式デッキ)となっています。このリフタブルデッキを天井位置に吊り上げ格納することにより、2層分の高さ(空間)が確保され、バスやトラック等の大型車を含む多様な車種の積載に柔軟に対応できるようになっています。
6)
本船は環境対策として、燃料の噴射パターン、排気弁の開閉タイミングを電子制御にて最適化するME型主機関を採用しており、モード選択により燃費低減、排ガス性状の改善が可能となっています。
7)
燃料油タンクを外板に接しないよう二重殻化しており、万一の際の海洋への油汚染防止対策を施しています。