韓国で建設機械用油圧ポンプの生産工場を拡張

2010年11月08日

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 川崎重工は、韓国における油圧機器の製造・販売・アフターサービス拠点である子会社Flutek(フルテック)社において、建設機械用油圧ポンプの生産工場を拡張しました。

 当社は韓国での油圧機器事業強化のため、2003年4月に当社の油圧機器販売代理店および技術供与先であるフルテック社に資本参加して子会社化し、韓国の製造・販売・アフターサービス拠点として位置付け事業展開を進めてきました。今回の工場拡張は、韓国市場で大幅な需要増加が見込まれる建設機械用油圧ポンプについて、顧客からの増産要求に応えることを目的としたものです。

 新工場棟は、昌原市から北西約60kmのフルテック社宜寧(ウーリョン)工場に建設された、敷地13,200㎡、工場建屋7,600㎡の面積を有する建設機械用油圧ポンプの生産工場です。同工場では、フルテック社昌原(チャンウォン)工場から油圧ポンプの生産ラインを移管するとともに新たに生産設備を導入し、当社の西神戸工場(神戸市西区)よりコアパーツの供給を受け油圧ポンプのノックダウン生産を行います。これにより、同工場の油圧ポンプの生産能力は現在の2倍に増強されます。

 現在、韓国の建設機械メーカーは、急速な経済発展によりインフラ需要が旺盛な中国向けに油圧ショベルの増産を図っており、それに伴って韓国での建設機械用油圧機器の需要も拡大基調にあります。中国の油圧ショベル市場は世界最大規模に達しており、今後も開発の遅れている東北部や内陸部を発展させるべく水利、ガス、電力、交通等の旺盛な国家インフラ整備が見込まれ、中長期的にはさらなる伸長が期待されています。

 今後とも当社は、グローバル化と市場の拡大が著しい油圧機器市場において、高品質・高性能な製品を開発・提供するとともにアフターサービスの充実に努め、総合的な顧客満足度の向上を図っていきます。

 

 □  新工場棟の概要

 

(1)所 在 地 :

韓国 慶南 宜寧郡 鳳樹面 森佳里79-2番地

 

(2)生産品目 :

油圧ポンプ、部品加工、熱処理

 

(3)生産能力 :

4,000台/月

 

(4)建屋面積 :

約7,600m

 

(5)従業員数 :

約56人(2010年10月31日現在)