世界初ハイブリッドロータリ除雪車「HTR145HV」を開発(日本除雪機製作所)

2011年01月18日

 

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川崎重工グループの株式会社日本除雪機製作所(代表取締役社長 中西康博)は、車載用二次電池を搭載した次世代ロータリ除雪車「HTR145HV」を開発し、「2011ふゆトピア・フェアin札幌」除雪機械展示会(主催:社団法人日本建設機械化協会 開催日:2011年1月21~22日)で発表いたします。

今回開発したこの車両は、川崎重工業が開発した高速充放電が可能な大容量・密閉型ニッケル水素電池「ギガセル※1」を搭載した世界初のシリーズ方式ディーゼルハイブリッドロータリ除雪車で、発電用小型ディーゼルエンジンで発電機を回し、駆動、蓄電、回生エネルギー回収、アイドリングストップ機能を最適制御し、短時間のバッテリー走行も可能とし、当社従来機に対し約35%の燃費削減(当社試算値)をいたしました。

またハイブリッドシステムの充放電状態や車両情報・警報などを知らせる大型液晶カラーモニターでのモニタリングシステムを搭載したオペレーティングアシスト機能の装備により、より安心、安全な作業、メンテナンス作業の効率化を可能としました。今後、実用化に向けこの試作車両による各種テストを重ね信頼性向上に取り組んでまいります。
※1 「ギガセル」:川崎重工業の登録商標です。

 【主要な特長】 
①エンジンサイズを小型化、約35%の燃費向上
②モニタリングシステム搭載
③省電力灯火HID、LEDランプ採用し、消費電力を抑制

【主要諸元】

項  目

仕  様

形  式

シリーズハイブリッド式、全輪駆動、ワンモータ形

電動モータ

種 類

永久磁石式交流同期電動機

最大出力

110kW

発電用機関

種 類

ディーゼルエンジン 

最大出力

73kW

動力用バッテリー

形 式

ニッケル水素電池

総電圧

108V

寸法

全   長

6,070mm

全   幅

1,800mm

全   高

2,640mm

車 両 質 量

8,060kg

車 両 定 員

2名

 

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