さらなる中国事業の拡大を目指して、第3の合弁となるセメント製造設備の生産合弁会社「CKE」を設立

2009年09月01日

カワサキプラントシステムズは、中国の安徽海螺グループの安徽海螺あんきかいら水泥すいでい股■こふん(■は人べんに分)有限ゆうげん公司こうし(以下「海螺水泥」)と、セメント製造設備の設計、製造、販売及びアフターサービスを主力事業とする合弁会社を設立しました。

当社は、安徽海螺グループの安徽海螺あんきかいら創業投資そうぎょうとうし有限ゆうげん責任せきにん公司こうし(以下「海螺創業」)と、2006年にセメント排熱発電設備の設計、調達、販売を主力事業とする安徽海螺あんきかいら川崎かわさき工程こうてい有限ゆうげん公司こうし(以下「ACK」)、2007年にはACKが受注した排熱発電用ボイラをはじめとする省エネルギー設備を製造する安徽海螺あんきかいら川崎かわさき節能せつのう設備せつび製造せいぞう有限ゆうげん公司こうし(以下「CKM」)という2つの合弁会社を設立しています。本合弁会社はこれらに続き、当社が中国に設立する3番目の合弁会社となります。

今回の合弁事業のパートナーである海螺水泥は、現在、年間1億トンのセメント生産能力を有する中国最大(世界第3位)のセメント会社ですが、中国での旺盛なセメント需要に対応するため、更なる増産に向けた追加の設備投資を計画しています。この度の合弁会社の設立はこうした需要に対応するためのものであり、当社は本合弁会社を通して、新設セメント工場向け設備の設計、製造、販売、さらに既設工場向けのメンテナンス及びアフターサービス事業を拡大していくことにしました。

今回の合弁会社の設立により、当社はこれまで培ってきた高い技術力を有するセメント製造設備(プレヒーター、キルン、ミル等)の設計から製造、販売、アフターサービスまでの一貫体制を中国において確立しました。また、中長期的には、本合弁会社は当社セメントプラント事業の世界展開における重要な製造・調達拠点として機能させていくことになります。
また、当社は近年の中国事業の拡大に対応するため、本年3月にはACKの資本金を2千万元(約2.8億円)から1億元(約14億円)への増資を決議しています。そして、当社はACK、CKM及び新合弁会社を一体運営することで更なる競争力の強化を図り、中国での合弁事業を早期に500億円規模に到達させる方針です。

■ 本合弁会社の概況

(1)社名: 安徽海螺あんきかいら川崎かわさき装備そうび製造せいぞう有限ゆうげん公司こうし(CKE)
(英文名:ANHUI CONCH KAWASAKI EQUIPMENT MANUFACTURING CO., LTD.)

(2)設立年月日: 2009年7月28日

(3)所在地: 中国 安徽省 蕪湖市弋江区火龍崗鎮(ACK、CKMとの隣接地)

(4)資本金: 約1.5億元(約21億円)

(5)出資比率: カワサキプラントシステムズ 50%、海螺水泥 50%

(6)事業内容: セメント製造設備の設計及び製作・販売、メンテナンス、アフターサービス、予備品の提供