ベニックソリューション、広島大学向けSAP® ERPをAWS上に構築~クラウドを活用したSAP® ERPビジネス展開の第一歩に~(ベニックソリューション)

2014年02月20日

川崎重工グループのベニックソリューション株式会社(本社:兵庫県神戸市、取締役社長:宇野知之)は国立大学法人 広島大学(所在:東広島市鏡山、学長:浅原 利正)にAmazon Web Services, Inc.の提供するクラウドサービスであるアマゾン ウエブ サービス(以下AWS)のAmazon Elastic Compute Cloud (AmazonEC2)を活用したSAP® ERPの運用サービスを開始しました。国立大学法人においてAWS上でSAP® ERPの運用サービスが開始されるのは、初めてのケースとなります。

広島大学は国立大学法人化に伴い、2003年にSAP® R/3 Enterprise(以下SAP)を導入しました。従来、国立大学では学内にデータを置くことを基本としておりましたが、SAP® ERPのバージョンアップおよびサーバの更新にあたり、データをクラウドに置くことを決断しシステム基盤としてAWSを採用することとしました。

サーバ更新にあたって検討した課題は次のとおりです。
 ・業務に応じたスペックの拡張性
 ・地震など大規模災害に対する対策
 ・サーバ及び周辺機器の設置場所における空きスペースの確保
さらにSAP® ERPとの親和性を考慮し、システム基盤の選定を行いました。

またAWSへ移行するため、OracleからSQL server2008へのデータベースマイグレーションも同時に実施。これにより、クラウド化およびデータベースマイグレーションまで含めたSAP® ERPのバージョンアップをローコストで実現することに成功しました。

ベニックソリューションは、SAP® ERPのビジネス展開を更に加速させるため、AWSを活用したホスティング/運用支援サービスの企画・設計業務に注力していきます。

国立大学法人広島大学様からのコメント
(国立大学法人広島大学学術・社会産学連携室情報化推進グループ 主査 清水秀明様)
当初サーバは従来どおりリースを更新する予定でしたが、災害対策の重要性が以前より高まり、また近年のクラウドサーバの普及を考慮し、再検討を行った結果、AWSを採用することとしました。
大きな決断でしたが、再検討するにあたって国内外のクラウドサービスを勉強するうちにAWSが信頼でき、拡張性もあって非常に使いやすいことがわかりました。また2012年にSAP ERPがAWSの本番環境上で実装可能であるという認証をSAPより取得したこともあって採用となりました。
大学や自治体でパブリッククラウドを採用している事例は少なく、不安もありましたが、実際の導入作業では特に大きな問題も起こらず、またベニックソリューション様のプロジェクト管理にもずいぶん助けられ、本学としてはAWSを採用してよかったと思っています。
今後は時間単位の課金や多様に展開されている各種サービスを利用し、運用していきながら業務改善やコスト減を図りたいと考えています。

SAPジャパン株式会社様からのコメント
(SAPジャパン株式会社 バイスプレジデント エコシステム&チャネル統括本部長 反町浩一郎様)
SAPジャパン株式会社は、ベニックソリューション株式会社様が広島大学様向けにSAP ERPをAWS上に構築し、運用サービスを開始されたことを歓迎いたします。
今回、国立大学法人で稼働しているSAPアプリケーションがAWS上へマイグレーションされ、問題なく稼働したことは、コスト削減に取り組まれている他の独立行政法人様や、一般企業のお客様に与えるインパクトは大きいものと思われます。また、川崎重工業株式会社様のIT子会社であるベニックソリューション様が、クラウドを活用したSAP ERPビジネス展開を今後本格的に展開されるということは、製造業はもとより、大学をはじめ、その他の文教機関におけるSAPのクラウド化推進に大きく貢献していただけるものと期待しています。

● ベニックソリューション株式会社のホームページはこちら( http://www.benic.co.jp/

※ 本文中に記載されている会社名および製品名は各社の商標または登録商標です。