台中市都市交通機電システムの契約調印

2011年04月01日

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川崎重工は、ALSTOM Transport S.A.(フランス)およびCTCI Corporation(台湾)と共同で、台北市高速運輸部(DORTS:Department of Rapid Transit System)から台中市都市交通機電システムの契約を調印致しました。受注金額は約109億台湾元(約307億円)で、2017年10月までにシステム全体を完工させる予定です。
円価は契約調印日の評価レートによる換算

今回の契約では、車両36両をはじめとして、信号システム、受変電システム、通信システム、自動改札システム(AFC)、車両基地設備を一括供給することになります。供給する機電システムは、台湾・台中市内北屯駅から烏日駅(台湾高速鉄道 台中駅)までの18駅を結ぶ烏日文心北屯線(緑線)の新規路線に導入され、DORTSが施主として建設管理を担当します。当社はコンソーシアムのリーダーとして、プロジェクトマネジメントおよびシステムインテグレーションを担当すると共に、車両36両と車両基地設備の供給を行います。なお、ALSTOMは 信号システムを、CTCIは受変電システムを、通信システムおよびAFCは両社にて担当します。

台湾では、台北市において、都市圏拡大及び開発に伴う都市交通ネットワークの整備が計画的に実施されており、これまで当社はDORTS向けに 1992年から1993年にかけてMRT車両132両を納入するとともに、2005年から2010年にかけてMRT車両321両を納入しました。また、 2007年3月に受注した信義松山線向けには、CTCIなどと共同で機電システム契約を履行中で、当社は、車両及び信号システムの供給を担当し、2010 年から138両の車両の納入を開始しています。
当社は台湾では、台湾高速鉄道向け700T型車両360両の納入に加え、現在台北・桃園(旧称:中正)国際空港鉄道用車両123両を製造中です。今回の機電システム受注は、これら当社製車両の高い技術や信頼性とともに、当社グループの豊富な実績や技術 力が総合的に高く評価されたものです。

今後とも当社は、鉄道関連事業の一層の拡大を図るため、車両の供給はもとより鉄道システム全体のソリューションプロバイダーとなることを目指し、海外市場での受注活動を積極的に展開していきます。

□ 台中都市交通システムの概要

 
①路線長
総延長16.71(km)
 
②駅数
18駅
 
③編成数
車両(2両×18編成、計36両)
 
④運転方式
無人運転
 
⑤信号方式
CBTC(Communication Based Train Control System)
 
⑥き電方式
第3軌条方式(直流750V)