シンガポールLNGターミナル向けに「カワサキグリーンガスエンジン」を受注

2012年01月17日

川崎重工は、エンジニアリング会社であるユーロアジアティック・マシナリー社(Euroasiatic Machinery Pte Ltd.)より、シンガポール初となるLNGターミナル向けに「カワサキグリーンガスエンジン」2基を受注しました。海外向け「カワサキグリーンガスエンジン」の受注は、今回が初めてとなります。

今回受注した「カワサキグリーンガスエンジン」2基は、ともに発電出力7,800kW、世界最高の発電効率49.0%を誇る高効率タイプであり、当社はLNGターミナル内の発電所建設工事一式を請け負うユーロアジアティック・マシナリー社に対して、ガスエンジン発電設備、電気・制御装置およびエンジン補機を供給します。

シンガポールは、エネルギー供給源の多角化およびエネルギーの安全性向上を目的としてLNGの輸入を決定しています。現在、同国南西部のジュロン島では年間処理能力600万トンのLNGターミナルを建設中であり、2013年上半期に完成する予定です。
当社が供給するガスエンジン発電設備はLNGターミナル内に設置され、本発電設備より発生する電力は全てこのLNGターミナルで使用されます。本発電設備のユーロアジアティック・マシナリー社への引き渡しは2012年7月の予定です。

「カワサキグリーンガスエンジン」は、川崎重工が自社開発したガスエンジンであり、発電効率48.5%の標準タイプ、世界最高となる発電効率49.0%の高効率タイプという2タイプを取り揃えています。
両タイプともNOx排出量200ppm以下(O2=0%換算)の低排出量を誇る、経済性・環境性に優れた画期的なガスエンジンです。さらに、電気着火方式の採用により液体燃料を必要としないといった特長を有しています。

エネルギーの有効利用と環境負荷の低減が求められる中、当社は今後ともガスエンジンを始めとした環境負荷低減に貢献する発電設備の提供、販売に取り組み、エネルギー・環境ビジネスを積極的に展開していきます。