MAN社とのディーゼルエンジンに関する技術提携100周年

2011年10月24日

川崎重工は、1911年にドイツのM.A.N.社(当時、現MAN Diesel & Turbo社)とディーゼルエンジンに関する技術提携を結んで以来、今年で100年の記念の年を迎えることになりました。 これは現在MAN Diesel & Turbo社とライセンス契約を結んでいる会社の中でももっとも歴史の長い関係になります。

最初の契約を結んだ1911年当時、一般商船の推進用主機関にはまだ蒸気機関が使われており、ディーゼルエンジンは使われていませんでした。 そのような頃に潜水艦用の主機関として採用するべく当社初代社長松方幸次郎がM.A.N.社と技術契約を結んだのが始まりです。 その後2度の大戦により関係が一時的に中断されることもありましたが、その都度関係を復活させて今日に至っています。

契約当初は潜水艦用が目的だったディーゼルエンジンも、その後一般商船の推進用主機関、補助発電用機関、また陸上の発電用機関、ディーゼル機関車の動力用機関などに用途が広がり、幅広く多くのエンジンを製造してまいりました。 また1980年からはMAN社のライセンスによるターボチャージャーの製造も行っています。 2サイクルディーゼルエンジン、4サイクルディーゼルエンジン、ターボチャージャーと、MAN Diesel & Turbo社の多くの種類の製品をラインナップにそろえているのも当社の特徴の一つです。

川崎重工では今後もMAN Diesel & Turbo社との強固な関係のもと、信頼性が高く、高効率で環境にやさしいディーゼルエンジンおよびターボチャージャーを製造してまいります。