生産技術分野

設計技術を製品に具現化するために、治工具製作、部品加工、機体組立および飛行試験等における生産技術の開発・整備を行なっています。さらに、技術・品質・コスト面で競争力をつけるため、新加工技術の開発や生産工程の開発にも取り組んでいます。

組立作業計画

製造図面をもとに品質・コスト・納期を満たす最適な組立作業を計画します。設計部門と作業現場の架け橋となり、厳しい精度で組立作業を行うために関係部門と連携しながら組立作業を進めます。また、作業の効率化のため自動打鋲機やロボットを導入した工程の確立も行います。

修理作業計画

法令等に基づく周期や運用状況に応じ、航空機の機体修理、部品等の交換、調整、改修、検査および試験等、安全かつ効率的な運用のために必要な作業の計画や、機体定期修理以外にも単体修理、補用品製作、現地整備等の作業計画も行っています。

整備・飛行試験等の作業計画

エンジンやヘリコプタのブレード、電子機器等に対する装備品の製造工程や試験要領の立案を行います。
また航空機の製造においては、組立てられた航空機の安全な飛行のため、地上整備作業における動力、燃料、空調、通信等の機体システムの品質および技術仕様要求を確認する作業計画や、飛行試験の作業支援のため機体に同乗し、最終的な性能検査を行います。

部品製作の作業計画

航空機の部品は、多いもので何万点にも及び、加工工程も機械・板金・複合材プロセス・化学処理等と多岐にわたります。それらの部品を設計通りに製作するため、新加工技術の開発や生産工程の開発にも取り組みながら材料等の条件やコスト、作業時間を考慮した加工方法を検討・工程設計をしています。

治工具設計

特定の機種の特定の部品加工・組立および試験などにのみ使用される専用治工具(治具、工具、検査具、測定具、生産試験用具、試運転装置等)の設計を行っています。それらは製品の品質保証と安全確保、コスト削減のため、生産現場での重要な役割を担っています。
また、近年では機械加工用治具から組立治具、そして複合材成型治具の設計等も手掛けています。

NCプログラム

川崎重工業(株)岐阜工場及び名古屋第一工場内、70以上ある全てのNC自動化生産設備の加工用NCプログラム(金属材料の削り出し及び複合材料の積層・裁断、外板パネルへの孔あけ・リベット等)を作成しています。
また近年では、ロボットとリベッター設備を複合したプログラムの作成や、専用プログラミングソフトの開発支援も実施しています。