どんな想いでつくるのか
高品質はあたりまえ。
No.1性能に徹底的にこだわる!

業界では「技術の川重冷熱」と評され、常に業界に先駆け、
世界最高水準の性能を備えた吸収冷温水機(空調機)、ボイラを生み出し続けてきた当社。

2013年にリリースされた吸収冷温水機(空調機)「エフィシオ」シリーズも、
そんな川重冷熱の性能へのこだわりが凝縮された機械。

定格効率No.1、期間効率No.1、システム効率No.1
この3つのNo.1を掲げ開発がスタートしたエフィシオ。
その開発で中核を担った3名の話から、川重冷熱が掲げるものづくりへの「こだわり」を感じてください!

山本 和則
山本 和則
技術総括室
空調技術部 部長


エフィシオ開発を統括する事務局として、
幅広い範囲で開発に携わる。
野副 哲司
野副 哲司
技術総括室
空調技術部


エフィシオ開発では技術委員会に属し、
会社からの高い要求に応えるべく奔走。

吉岡 徹治
技術総括室
開発部


エフィシオ開発時は海外赴任中であったが、
帰国後、ジェネリンクなどの
派生機種の開発を担当。
エフィシオシリーズ受賞歴(一部)

  • 第56回 日刊工業新聞社 十大新製品賞
  • 平成27年度 コージェネ大賞 特別賞
  • 平成29年度 優秀省エネルギー機器
    日本機械工業連合会 会長賞
エフィシオの開発プロジェクトに
ついて教えてください
  • 2010年から新機種開発に向けた要素試験を開始し、1号機の完成が2013年なので、足掛け3年のプロジェクトでした。私は全体を統括する事務局に所属し、技術・生産・営業・サービスという4つの委員会の全活動に関わっていました。

  • エフィシオのキャッチコピーは「3つのNo.1」。まず、100%能力での効率No.1。次に吸収冷温水機が実稼動するシーンとして最も多いシチュエーションである50~60%の中間領域における効率No.1。最後に付帯設備の省電力化などによるシステム効率No.1。この3つのNo.1を目指し、開発された機械です。

  • 新機種の開発はフルモデルチェンジですので、いわば、会社の将来を担う開発です。その中で私は技術委員会に属し、コンセプトとして掲げた「3つのNo.1」を実現する性能を追及する役割を担いました。

  • 私は開発時は海外赴任中で、1号機が完成した後に、ジェネリンクという派生機種を開発しました。ジェネリンクは、世の中で使い切れていない熱エネルギーを有効に活用して、省エネを実現する機種です。もともと川重冷熱の従来機種のジェネリンクは評価が高かったため、「高評価の前身機種を超えるジェネリンク」を開発することが私に与えられたミッションでした。

開発で苦労したのは・・・
  • とにかく「定格効率No1」という性能面で苦労している姿を間近で見ていました。

  • 理論上は性能がきっちり出るはずであっても、なかなか性能が出ない。部品の配置が少し変わるだけでも大きな影響を及ぼすため、とにかく試作⇒試験の繰り返しです。また、当社の財産である過去の事例やノウハウも駆使して、原因となりうる可能性を全て見直し、一つ一つクリアして解決するほかありません。

  • ものづくりはみんなでするものです。それぞれのブロック・グループごとで、それぞれが検討し、試験する。無事に完了できたのは、結局のところ、みんなの力です。みんなの力と知恵を結集することで、大きな課題がクリアできるのです。

  • ジェネリンクの開発で苦労したのは、高性能と生産面のバランスです。性能を高めようとする場合、構造を複雑にしてしまいがちですが、生産性を低下させてはいけませんので、両者を高い次元で成立させるアイデア出しに苦労しましたね。

開発を終えて…
様々な賞を受賞していますが・・・
次世代の新機種は?
技術力へのこだわり
  • 性能面、品質面、利便性、サービス面など、何れの要素においても常に「業界No.1」を目指し続けています。また、性能だけを追及した技術部門の独りよがりな機械にならないよう、営業部門を通じてお客様にとっての「利便性」を意識して、生産部門の「製造のしやすさ」などもしっかり考慮しながら、会社が一丸となって一つの機械を製作しています。

  • 吸収冷温水機はいわば真空容器です。真空をどれだけ維持できるかが、性能にかかわってくるため、川重冷熱では「全溶接構造」を採用し、ボルトで取り付ける、ねじ込むなどの箇所はできる限りゼロに近づけています。

  • 製造現場には全国溶接コンクールでNo.1を受賞された方が何人もいますので、川重冷熱の溶接技術は本当にハイレベルだと思います。

  • 性能面、品質面を総じて、高い技術力といえるのではないでしょうか?

  • 業界ではよく「技術力のカワサキ」と言われていますよね。エフィシオの前身機種「シグマエース」も開発当初は性能No.1を謳っていました。会社としては「No.1は義務である」と考えているように感じますね。

どんな人が活躍できる?
最後に
ここで紹介した「吸収冷温水機(空調機)」と「ボイラ」の事業が当社の2本柱です。
空調機だけでなく、ボイラも徹底的にこだわり開発・製造しています。
両事業の製品や導入事例について、下記リンク先で閲覧可能です。(外部サイト)

熱の力〜「快適」を支える主役たち〜