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川重マリンエンジニアリング(株)は主力製品の1つとして、船舶の糧食およびエンジン部品の荷役用トロリーホイストを生産販売しています。
本方式は船舶に設置されるという使用環境を考慮し、耐振性、メンテナンス性、船体への取り付けの容易性、交通性、操作性の大幅な改善を狙いとして開発したもので、開発以来すでに50基以上納入し、いずれも船主様から操作性について好評を得ています。 |
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主要諸元 |
項目 |
仕様 |
備考 |
巻上過重(t) |
7/1.5〜10/1.5 |
低速時/高速時 |
巻上速度(m/min) |
7/14 |
低速/高速 |
走行速度(m/min) |
15 |
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旋回方式 |
手動旋回 |
電動旋回も可 |
揚 程(m) |
33〜34 |
上甲板船体中心線上に於いて |
吊高さ(m) |
約6.3〜6.8 |
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特 徴 |
1.良好な耐振性
従来型トロリーホイストのレールは上甲板上約7〜10mの高い位置に設置されているため、有害な振動が起きないようにかなりの数の防振部材の設置が必要でしたが、レールを上甲板近くに設置することにより(船体中心線上で最下端が約2mの位置)振動の発生しないシンプルなレール支持構造としています。 |
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図1.モノレール式トラベリングジブクレーンの全体図 |
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図2.本装置の格納状態の状況 |
図3.舷側部の状況 |
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2.ラックやレールの保守が容易
レールを従来型より低い位置に設置することにより、ラックやレールのメンテナンスが従来タイプのように高所作業とならず、台車上または上甲板上より容易に保守ができます。 |
3.船体への取付けが容易な構造
従来型ではレール取り付け位置が高い位置であったこと、また耐振性を確保するため、レール支持構造が複雑になることが多く造船所に多くの負担をかけていましたが、本方式では高剛性のレール構造を採用することによりレール支持構造の設置数を少なくし、かつシンプルな構造としています。
また、レールを1条としているため、2条のレールの場合に必要なレール相対精度調整が不要となり、造船所における取り付け工事を大幅に軽減できます。 |
4.上甲板のスペースの確保
レールが居住区後壁側のみの配置のため、その対面側(機関室前壁側)はオープンとなりコントローラーを持ったオペレータの行動範囲が広く取れます。
また、壁掛け式であり、居住区後壁と機関室前壁との間では上甲板上にレール支持構造を有しないため、右舷左舷間の交通性を阻害しません。(図2) |
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