国内初のLNGバンカリング船を受注

2018年07月06日

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3,500m型LNGバンカリング船(イメージ)

川崎重工は、川崎汽船株式会社、中部電力株式会社、豊田通商株式会社および日本郵船株式会社の4社が出資する合弁会社セントラルLNGシッピング株式会社と、3,500m型LNGバンカリング船1隻の造船契約を締結しました。当社坂出工場で建造し、2020年に引き渡しの予定です。

LNGバンカリング船は、LNG燃料推進船に海上でLNG燃料を供給するための設備を有する船舶です。重油の代わりにLNGを燃料とする船舶の導入に向けた動きが進む中、2020年に強化される船舶の排出ガス規制への有力な対応策として、国内で稼働する初めての建造船となる予定です。

本船の開発・設計にあたっては、当社が有する豊富なLNG関連技術が用いられています。当社建造の内航LNG船で多数実績のある、堅ろうなアルミニウム合金製の横置円筒・蓄圧型独立タンク1基を搭載し、その防熱システムには、世界一の性能と品質を誇る当社独自のカワサキパネル方式が採用されています。2016年に当社が引き渡した世界初のLNG燃料自動車運搬船(PCTC)2隻の建造において得られたLNGバンカリングに関する知見も、本船の設計に活かされています。

本船の主要目は以下の通りです。

<主要目>

LNG積載容量

3,500m3

総トン数

約4,100トン

全長

約81.7m

幅(型)

18.00m

深さ(型)

7.80m

計画喫水(型)

4.80m

当社は、今後とも、クリーンエネルギーとして需要の増加が予想されるLNGをはじめとする各種液化ガス船の建造に積極的に取り組んでいきます。