環境経営活動基本計画(3か年)
第10次環境経営活動基本計画
取組方針
当社の環境憲章*1に掲げる環境方針、グループミッション*2および第9次環境経営活動基本計画の評価*3に基づき、社会ニーズ(ESG投資、情報開示)に応え、環境保全と事業成長の両立、ならびに「Kawasaki地球環境ビジョン2050」のCO2 FREE、Waste FREE、Harm FREEの実現につなげる重点施策を設定しました。
低炭素社会の実現(CO2 FREE)は、リスクと機会*4から当社事業への影響を考慮し、CO2排出の少ない製品の提供拡大と、事業プロセスにおけるCO2排出量のさらなる削減とにより、大幅なCO2排出量の削減に挑戦します。
また、循環型社会の実現(Waste FREE)および自然共生社会の実現(Harm FREE)は、当社単体のみならずグループ全体で管理レベルを向上させ、環境リスクのさらなる低減を図るとともに、工場立地によって失われた地域の自然環境の回復を図ります。
なお、持続可能な開発目標(SDGs)に対しては、長期的視点に立ち、主として環境・エネルギー事業を通じて社会課題の解決に取り組みます。
- *1 「環境憲章」を参照ください。
- *2 グループミッション「世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献するGlobal Kawasaki」
- *3 「環境報告書2019」P6 をご覧ください。 「誤字訂正:正)低炭素社会の実現 誤)低酸素社会の実現」
- *4 《リスク》
•CO2排出量規制と電力コストの上昇および再生可能エネルギーへの転換圧力
•自然災害による停電等
《機会》
•自社製品の活用(自家発利用/自己託送等)や水素によるクリーンエネルギー創出
•BCPを想定した発電や分散電源の需要の増加等
第10次環境経営活動基本計画【重点施策】
(1)CO2 FREE | 第10次計画目標
CO2売上高原単位を2021年度に2013年度比20%削減(当社単体) |
低炭素社会の実現 | 自家発電設備の積極活用
工場別のエネルギー需給を検討し、具体的な導入計画を立案する。導入方法は、自社設備投資、もしくはエネルギー供給会社への製品販売後のオンサイト発電サービス利用を検討 再生可能エネルギー活用 当社工場屋根を利用した太陽光発電の電力購入 省エネルギー活動 エネルギー見える化システム*を活用したさらなる省エネと老朽化更新設備の省エネ化 Kawasakiグリーン製品をはじめとした製品貢献によるCO2排出量削減効果の拡大 |
(2)Waste FREE | 第10次計画目標
直接埋め立て廃棄物÷廃棄物総発生量を1%以下(当社単体) |
循環型社会の実現 | 分別廃棄のさらなる徹底
グループ全体で管理レベルの向上 水使用の用途と量の詳細把握を実施 水資源のリスク確認 |
(3)Harm FREE | 第10次計画目標
環境リスクを低減しながら生物多様性を尊重した工場運営を行う |
自然共生社会の実現 | 有害化学物質の適正な管理と代替え検討(グループ全体で環境リスクの低減)
工場における樹種の把握と在来種への置き換え、および全社の森林保全活動の継続 |
- *「エネルギー見える化システム(K-SMILE)」の詳細は、以下のURLを参照してください。
("K-SMILE"は川崎重工業の登録商標です。)
https://www.kawaju.co.jp/rd/ict-iot/report/energy.html